2009年2月12日(木)
「ブタがいた教室」妻夫木聡×26人の子どもたち
観る×46
“ | ブタを飼って、大きくなったらみんなで食べよう! 新米教師の星先生(妻夫木聡)は6年2組の子どもたちと一緒に卒業までの1年間「食べる約束」で子ぶたを飼い始めます。 しかし、毎日世話する中で芽生えるPちゃんへの愛情。そして迎える卒業式。 クラスを二つに分けた涙の激論の中、26人の子どもたちと星先生が最後に出した「答え」とは? |
公開前から話題になっていた映画
ブタがいた教室
シネとかちで上映していると言うことで観に行ってきました。
大阪の小学校で実際に行われた授業が、TVドキュメンタリー化され賛否両論、大反響があった作品の映画化です。
まず、子ぶたのPちゃんが文句なしに可愛いです。
子どもたちと一緒にサッカーで遊んだり、学校に入ってきて、ヨタヨタと階段を登る丸いお尻の後ろ姿、教室を覗く切ないまなざしetc
実際に生後1ヶ月から10ヶ月のブタ11匹を「調教」して撮影したそうです。
(画面では全部同じブタにしか見えませんでしたがww)
そして、この映画の主役はなんといっても26人の子どもたち。完全に妻夫木君も正直食われていたかもしれません。
約1300人の中からオーデイションで選ばれた26人の子どもたち。一人一人個性があって、いかにもクラスに一人はいそうな子どもたちの集まりになってました。
子どもたちの台本は白紙、結末も知らされていないという撮影方法だけに、後半の学級会でのデイスカッションシーンは迫力があります。
ある意味ドキュメンタリーなんですよね。
子どもたちひとりひとりが、一生懸命自分の問題として考え、自分の言葉で意見を交わし、涙ながらに訴えるシーンは思わずこちらももらい泣きしてしまいます。
今の時代、現実社会ではきっとこんな授業は受けられないと思うんですよ。6年生にもなれば、どんな議題でも、意見を言う子は限られていて、中には「自分には関係ない」って態度の子もいると思うんです。
でも、この子達は本当に真剣。最初から「正しい」とか「正しくない」などでは割り切れない、正解のない問題、Pちゃんをどうするのが一番いいのか、時に衝突しながら、迷いながら、自分達なりの答えを必死に探そうと模索しています。その姿には心打たれるものがありました。
もちろん、その答えを導き出すまでにしっかりサポートする星先生の姿も、ちょっと頼りない感じが逆に人間らしくて素敵でした。
校長先生に原田美枝子、教頭先生に大杉蓮と脇もしっかり固めています。
ただ、残念だったのは「食育」という観点からは若干物足りなさも。
食の大切さの授業でありながら、ブタに食べさせる給食に毎回残飯がある事実、命の大切さを訴える大人からのメッセージがちょっと少なかったように思います。
ブタを食べられなくなった子供や、決断を下してからの子どもたちのその後も、ちょっと気になりました。
「命の長さは誰が決めるの?」
「みんな同じいのちでしょ?いのちに代わりはないんじゃないの?」
大人でも簡単には答えられない難しい問題。
それに真摯にむきあっている子どもたちの姿だけでも観る価値のあった映画だと思いました。
そして、私達大人は、もっと真剣に子どもたちに伝えていかなければならないことがたくさんあるんじゃないかな?と改めて考えさせられた映画です。
ブタがいた教室
シネとかちで上映していると言うことで観に行ってきました。
大阪の小学校で実際に行われた授業が、TVドキュメンタリー化され賛否両論、大反響があった作品の映画化です。
まず、子ぶたのPちゃんが文句なしに可愛いです。
子どもたちと一緒にサッカーで遊んだり、学校に入ってきて、ヨタヨタと階段を登る丸いお尻の後ろ姿、教室を覗く切ないまなざしetc
実際に生後1ヶ月から10ヶ月のブタ11匹を「調教」して撮影したそうです。
(画面では全部同じブタにしか見えませんでしたがww)
そして、この映画の主役はなんといっても26人の子どもたち。完全に妻夫木君も正直食われていたかもしれません。
約1300人の中からオーデイションで選ばれた26人の子どもたち。一人一人個性があって、いかにもクラスに一人はいそうな子どもたちの集まりになってました。
子どもたちの台本は白紙、結末も知らされていないという撮影方法だけに、後半の学級会でのデイスカッションシーンは迫力があります。
ある意味ドキュメンタリーなんですよね。
子どもたちひとりひとりが、一生懸命自分の問題として考え、自分の言葉で意見を交わし、涙ながらに訴えるシーンは思わずこちらももらい泣きしてしまいます。
今の時代、現実社会ではきっとこんな授業は受けられないと思うんですよ。6年生にもなれば、どんな議題でも、意見を言う子は限られていて、中には「自分には関係ない」って態度の子もいると思うんです。
でも、この子達は本当に真剣。最初から「正しい」とか「正しくない」などでは割り切れない、正解のない問題、Pちゃんをどうするのが一番いいのか、時に衝突しながら、迷いながら、自分達なりの答えを必死に探そうと模索しています。その姿には心打たれるものがありました。
もちろん、その答えを導き出すまでにしっかりサポートする星先生の姿も、ちょっと頼りない感じが逆に人間らしくて素敵でした。
校長先生に原田美枝子、教頭先生に大杉蓮と脇もしっかり固めています。
ただ、残念だったのは「食育」という観点からは若干物足りなさも。
食の大切さの授業でありながら、ブタに食べさせる給食に毎回残飯がある事実、命の大切さを訴える大人からのメッセージがちょっと少なかったように思います。
ブタを食べられなくなった子供や、決断を下してからの子どもたちのその後も、ちょっと気になりました。
「命の長さは誰が決めるの?」
「みんな同じいのちでしょ?いのちに代わりはないんじゃないの?」
大人でも簡単には答えられない難しい問題。
それに真摯にむきあっている子どもたちの姿だけでも観る価値のあった映画だと思いました。
そして、私達大人は、もっと真剣に子どもたちに伝えていかなければならないことがたくさんあるんじゃないかな?と改めて考えさせられた映画です。
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