2010211(木)

映画「ゴールデンスランバー」は「たいへんよくできました」

観る×46

映画「ゴールデンスランバー」は「たいへんよくできました」

伊坂作品×中村義洋監督

この組み合わせが文句なく好きです。

ラーメンやスイーツにそれぞれ好みがあるように

音楽や本、映画も人の好みは様々

決しておすすめしたもの、されたものが万人の好みにあうわけではなく。

ただ私は間違いなくこの二人の組み合わせの作品が好きです。

プラス堺雅人さん竹内結子さん、このお二人も以前から大好きでして

言うなれば大好きなメインディッシュに間違いないトッピングがあって、更に極上デザートまでおまけでついてきた・・・みたいな。個人的に大満足の映画でした。

ゴールデンスランバー公式HP外部リンク

ストーリーは公式HPなどでも紹介されてるので省きますね。

「イメージ」って時に怖いですよね。

善良な一市民がある巨大な陰謀によって犯人に仕立て上げられてしまう・・・

それがメディアや警察、国家ぐるみだとしたら、太刀打ちできるはずがありません。

でも、そこで折れずに勇気付けてくれるものは、人との信頼しかない・・・自分を信じてくれる存在がいるってとっても素敵です。

主人公、青柳の両親の存在、言葉が泣けました。

ともすれば私達人間は勝手な「イメージ」を作ります。
本当にその人を知らなくても先行する「イメージ」で勝手にわかったようなフリをします。
何かが起きたら勝手に理由を作って納得します。

でもそれってとっても危険なことでもありますよね?
本当に相手を理解するのってやはり生身のふれあいじゃなきゃ気づけない気がします。

主役級の役者さんが揃っているんですが、私が注目したのは中村組には欠かせない常連組の個性派俳優さんたち。

大森南朗さん、濱田岳さん、渋川清彦さん、石丸謙二郎さんetc名前はわからなくても、あ、この人ここに出てくるんだ!

と伊坂作品の人気のひとつでもある、作品間リンクが映画バージョンで「フィッシュストーリー」「アヒルと鴨のコインロッカー」見ていただけると楽しめます。

原作を読んだときに感じた青春のほろ苦さ、仲間との信頼、現代社会に潜む恐怖・・・奇想天外なエンタメ作品でありながら、じんわり湧き上がってくる人間愛

そういうものをしっかりこの映画でも感じられました。

原作のある映画って、本を読んでから観たら、映画は楽しめなかった・・・とか映画は面白いけど、原作はイマイチだった・・・って正直ありがちだと思うんです。

でもこの作品に関しては両方しっかりそれぞれ楽しめました。

もちろん役者さんの演技も素晴らしい。
特に竹内結子ちゃんの大学生時代が可愛すぎます。

小さくまとまるなよ。

ロックだなぁ。

たいへんよくできました。


伊坂FANならずともぜひ楽しんで欲しい映画です。

エンデイングの斉藤和義もかっこよすぎます。
「幸福な食卓 退屈な夕食」

♪今歩いてるこの道がいつか懐かしくなるはずだ






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