2010年9月13日(月)
「砂漠」~西嶋語録
読む×33
伊坂幸太郎さんの本が大好きなのは、ブログでも散々書いているのですが、最近一度単行本で読んだ本を、文庫本で読み直しています。
その中でも特に好きな作品のひとつ
「砂漠」
大学で知り合った5人の男女(麻雀がキーワードになっていて、東西南北それぞれの方位が入った名前の学生プラス一名)のお話です。
卒業するときの学長のことば
「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対考えるな。そういう人生を送るなよ。
人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。」
これ、かっこいいですよね。
その5人の中でもひときわ個性的で愛すべきキャラが
西嶋君
どんなキャラかというと
いわゆる、今で言うキモヲタの風貌ですよ。
でも、この西嶋がなまらカッコイイ。
ちょっとその西嶋語録を抜粋してみますね。
どうですか?思わず、うんうん、うなずいちゃう言葉がありませんでしたか?
きっとね、まともにこんなとこと言われ続けたら、暑苦しくてウザイかもしれません。
でもね、西嶋ってヤツは「涯(は)てがなくって」「恰好悪いけど、堂々としていて」「見苦しいけど見苦しくない」
「西嶋を見てると何でもできるような気がするんだよなー」
ってやつなんです。
かくいう私も西嶋君の大ファンでして。こんなやつが友達にいたら楽しいだろうなぁ・・・と思ってしまうわけですよ。
もちろん、西嶋君の言葉以外にも、ストーリーとして、単純に楽しめて、本当に面白くって深い小説になってます。
できれば、ぜひ若い方にこそ読んで欲しい作品。
伊坂作品の中でもおすすめの一冊です。
このブログを書くことで、世界をちょっとだけ変えられるかもしれない・・・
なんてことは、まるでない。
その中でも特に好きな作品のひとつ
「砂漠」
大学で知り合った5人の男女(麻雀がキーワードになっていて、東西南北それぞれの方位が入った名前の学生プラス一名)のお話です。
卒業するときの学長のことば
「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対考えるな。そういう人生を送るなよ。
人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。」
これ、かっこいいですよね。
その5人の中でもひときわ個性的で愛すべきキャラが
西嶋君
どんなキャラかというと
顔の輪郭は丸々とし、腹の辺りに少し贅肉をたたえている。黒い眼鏡をかけ、髪は短い。
眉は力強いものの、たとえば漫画に出てくる熊であるとか、豚であるとか、そういう趣がある。
漫画に出てくる動物と違う点と言えば、彼が人間であるとかそういう細かい差異ではなくて、実に簡単で大きな点だ。
彼は、可愛らしくない。
いわゆる、今で言うキモヲタの風貌ですよ。
でも、この西嶋がなまらカッコイイ。
ちょっとその西嶋語録を抜粋してみますね。
西嶋語録 抜粋
あのね、俺たちがその気になればね、砂漠に雪を降らせることだって余裕でできるんですよ。
人間とは、自分と関係ない不幸な出来事にくよくよすることだ。
自分の肌で触れた部分が、世界なんですよ。
今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。
偽善は嫌だ、とか言ったところでね、そいう奴に限って、自分のためには平気で嘘をつくんですよ。
でもね、もっと驚かないといけないのはね、一人の人間が、本気で伝えたいことも伝わらない、っていうこの事実ですよ。
とにかくね、この国には、訳知り顔の賢者が増えちゃってね、それが馬鹿な正直者を苦しめてるわけですよ。
この国の大半の人間達はね、馬鹿をみることを恐れて何もしないじゃないですか。馬鹿を見る事を死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ。
ピンチは救うためにあるんでしょうに。
過去のこととか先のことはどうでもよくてね、今できることをやるんですよ。
俺はね、準備してるんですよ。いざという時に周章狼狽しないために、すでに怒っておくんですよ。憤っておくんですよ。あとで文句を言っても意味がないですからね。
笑ってる東堂の隣にいるのは、俺じゃないと嫌だって思ったんですよ。
どうですか?思わず、うんうん、うなずいちゃう言葉がありませんでしたか?
きっとね、まともにこんなとこと言われ続けたら、暑苦しくてウザイかもしれません。
でもね、西嶋ってヤツは「涯(は)てがなくって」「恰好悪いけど、堂々としていて」「見苦しいけど見苦しくない」
「西嶋を見てると何でもできるような気がするんだよなー」
ってやつなんです。
かくいう私も西嶋君の大ファンでして。こんなやつが友達にいたら楽しいだろうなぁ・・・と思ってしまうわけですよ。
もちろん、西嶋君の言葉以外にも、ストーリーとして、単純に楽しめて、本当に面白くって深い小説になってます。
できれば、ぜひ若い方にこそ読んで欲しい作品。
伊坂作品の中でもおすすめの一冊です。
生きていくのは、計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて「わかんねぇよ、どうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃやりながら、進んでいくことなのかもしれない。
このブログを書くことで、世界をちょっとだけ変えられるかもしれない・・・
なんてことは、まるでない。
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