2010年10月10日(日)
「マリアビートル」~途中下車不可のノンストップエンタメ小説
読む×33
大好きな伊坂幸太郎さんの最新作
マリアビートル
読み終わりました。
「グラスホッパー」の続編の位置づけの作品です。
実は私が最初に伊坂作品にはまったきっかけがこの「グラスホッパー」でして。
この作品を読んだとき、なんて新しい、面白い作品を書く作家さんなんだ・・・と感激して、そこから溯って、とりあえず伊坂作品は全作品読破してます。
最近の「あるキング」「SOSの猿」「オー!ファーザー」「バイバイブラックバード」ももちろん読んでます。
いつも面白いとは思ってます。でもなんかちょっと違うんだよなぁ・・・って感覚もあったりして。
で、今回の作品、待ってました!
というか伊坂ワールド炸裂、王道のエンタメ小説にもう大感激、大満足でした。
私が思う伊坂作品の魅力。
最初に伏線を撒き餌のようにばらまいておいて、いろんなエピソードが次々釣られていく。最後にはしっかりはまっていく爽快感はこの作品でも充分楽しめます。
とにかく一人ひとりのキャラが個性的ですごく面白いんです。今回は非の打ち所だらけ、「悪」の根源のような中学生の「王子」のキャラはインパクトありましたね。
それぞれ個性的で多分イケメン?な殺し屋、殺し屋なのに王子の前では人間的ないいやつにさえ見えてくる、その対比が見事でした。
今回は「機関車トーマス」
この話を知ってる人も知らない人でも、トーマスって深いのね?って読み直したくなるはずです。
今回は最初から「グラスホッパー」の続編なので、当たり前といえばそうなのですが、グラスホッパーで出てきた魅力的なキャラが意外な場面でおいしいところを持っていく・・・その登場の仕方にやられました。
作品中何度も出てくる中学生の王子が大人に尋ねる質問
「どうして人を殺しちゃいけないの?」
とっても抽象的で、当たり前の質問かもしれませんが、心の底から納得できる答えをしっかり応えられる大人っていったいどれくらいいるんでしょうね?
この作品は、ひとつの回答として参考になるかもしれません。
といって決して難しい話ではなく、深い哲学的な内容も入りながら、あくまで「娯楽小説」になってます。
小説なんですが、映像が目に浮かんでくる2時間半の新幹線の旅。
きっと近いうちに映画化になるんじゃないかなー?と思わせる作品です。
伊坂先生、本当にいつも面白い作品を感謝です。
これから読んでみようかな?と思う方、できればグラスホッパーもあわせて読むと二倍楽しめると思います。もちろん、アリアビートルだけでも充分楽しめますけどね。
この秋、イチオシのおすすめ小説です。
マリアビートル
読み終わりました。
「グラスホッパー」の続編の位置づけの作品です。
実は私が最初に伊坂作品にはまったきっかけがこの「グラスホッパー」でして。
この作品を読んだとき、なんて新しい、面白い作品を書く作家さんなんだ・・・と感激して、そこから溯って、とりあえず伊坂作品は全作品読破してます。
最近の「あるキング」「SOSの猿」「オー!ファーザー」「バイバイブラックバード」ももちろん読んでます。
いつも面白いとは思ってます。でもなんかちょっと違うんだよなぁ・・・って感覚もあったりして。
で、今回の作品、待ってました!
というか伊坂ワールド炸裂、王道のエンタメ小説にもう大感激、大満足でした。
STORY
酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。
私が思う伊坂作品の魅力。
数々の伏線
最初に伏線を撒き餌のようにばらまいておいて、いろんなエピソードが次々釣られていく。最後にはしっかりはまっていく爽快感はこの作品でも充分楽しめます。
キャラクターの魅力
とにかく一人ひとりのキャラが個性的ですごく面白いんです。今回は非の打ち所だらけ、「悪」の根源のような中学生の「王子」のキャラはインパクトありましたね。
それぞれ個性的で多分イケメン?な殺し屋、殺し屋なのに王子の前では人間的ないいやつにさえ見えてくる、その対比が見事でした。
絶妙な引用
今回は「機関車トーマス」
この話を知ってる人も知らない人でも、トーマスって深いのね?って読み直したくなるはずです。
作品間リンク
今回は最初から「グラスホッパー」の続編なので、当たり前といえばそうなのですが、グラスホッパーで出てきた魅力的なキャラが意外な場面でおいしいところを持っていく・・・その登場の仕方にやられました。
作品中何度も出てくる中学生の王子が大人に尋ねる質問
「どうして人を殺しちゃいけないの?」
とっても抽象的で、当たり前の質問かもしれませんが、心の底から納得できる答えをしっかり応えられる大人っていったいどれくらいいるんでしょうね?
この作品は、ひとつの回答として参考になるかもしれません。
といって決して難しい話ではなく、深い哲学的な内容も入りながら、あくまで「娯楽小説」になってます。
小説なんですが、映像が目に浮かんでくる2時間半の新幹線の旅。
きっと近いうちに映画化になるんじゃないかなー?と思わせる作品です。
伊坂先生、本当にいつも面白い作品を感謝です。
これから読んでみようかな?と思う方、できればグラスホッパーもあわせて読むと二倍楽しめると思います。もちろん、アリアビートルだけでも充分楽しめますけどね。
この秋、イチオシのおすすめ小説です。
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