観る(46)
2013年4月1日(月)
映画「きいろいゾウ」カチッとはまる瞬間
観る×46
映画「きいろいゾウ」を観てきました!
きいろいゾウ 公式HP
帯広では上映されないとあきらめていたんですが、遅れて公開してくれたので凄く嬉しかったです。
私はもともと西加奈子さんの原作小説が大好きだったので、この映画の世界観、すんなり受け入れることができました。
動物や自然とフツーに会話することが出来る「ツマ」(宮崎あおいちゃん)
実はまだ過去にとらわれていて、背中に鳥の刺青をしょっている「ムコさん」(向井理くん)
この二人の夫婦がおりなす、再生の物語だと思います。
映画はとても美しい田舎の風景の中で淡々と進んでいきます。
確かにストーリー的には説明不足のところもあったので、好みはわかれると思いますが、私は好きでした。
二人の心の中がセリフではなく、表情や心像風景としてすごく伝わってくるんです。
ツマの痛み、ムコさんの苦しみ、お二人の演技はとっても素晴らしかったですよ。
原作を読んだとき、ツマとムコさんは美男美女ではないイメージだったんですよね。
あおいちゃんは前髪パッツン、ほぼ全編すっぴんで、ツマのイメージ、見事に表現してました。
(正直、この映画に関しては美人には撮られていません)
向井君はやはり、ムコにしてはいい男過ぎるのですがww
彼の代表作になるんじゃないかな?というくらい、彼なりのムコをやりきっていたと思います。
声だけの出演も豪華で、大杉漣さん、高良健吾くん、柄本佑くん、安藤サクラちゃん、さすが廣木監督というメンツです。
二人が満月の夜、いきなり結婚する、というストーリーなんですが、実は二人には一緒になるべくしてなった理由があるんですよね。
運命の人といってしまうとベタですが、ツマの言葉を借りると「その言葉が、なんかカチッときたんだよね」
人に説明するのは難しいんだけど、二人にしかわからない、そういう感情って確かにあると思います。
他の登場人物も味のある方ばかりで、しっかり脇をかためていました。
できれば原作とあわせて楽しんで欲しい映画だと思います。
私の中では凄く大好きな作品のひとつになりました。
きいろいゾウ 公式HP
帯広では上映されないとあきらめていたんですが、遅れて公開してくれたので凄く嬉しかったです。
私はもともと西加奈子さんの原作小説が大好きだったので、この映画の世界観、すんなり受け入れることができました。
動物や自然とフツーに会話することが出来る「ツマ」(宮崎あおいちゃん)
実はまだ過去にとらわれていて、背中に鳥の刺青をしょっている「ムコさん」(向井理くん)
この二人の夫婦がおりなす、再生の物語だと思います。
映画はとても美しい田舎の風景の中で淡々と進んでいきます。
確かにストーリー的には説明不足のところもあったので、好みはわかれると思いますが、私は好きでした。
二人の心の中がセリフではなく、表情や心像風景としてすごく伝わってくるんです。
ツマの痛み、ムコさんの苦しみ、お二人の演技はとっても素晴らしかったですよ。
原作を読んだとき、ツマとムコさんは美男美女ではないイメージだったんですよね。
あおいちゃんは前髪パッツン、ほぼ全編すっぴんで、ツマのイメージ、見事に表現してました。
(正直、この映画に関しては美人には撮られていません)
向井君はやはり、ムコにしてはいい男過ぎるのですがww
彼の代表作になるんじゃないかな?というくらい、彼なりのムコをやりきっていたと思います。
声だけの出演も豪華で、大杉漣さん、高良健吾くん、柄本佑くん、安藤サクラちゃん、さすが廣木監督というメンツです。
二人が満月の夜、いきなり結婚する、というストーリーなんですが、実は二人には一緒になるべくしてなった理由があるんですよね。
運命の人といってしまうとベタですが、ツマの言葉を借りると「その言葉が、なんかカチッときたんだよね」
人に説明するのは難しいんだけど、二人にしかわからない、そういう感情って確かにあると思います。
他の登場人物も味のある方ばかりで、しっかり脇をかためていました。
できれば原作とあわせて楽しんで欲しい映画だと思います。
私の中では凄く大好きな作品のひとつになりました。
2012年10月15日(月)
映画「夢売るふたり」~女って・・・
観る×46
先週の土曜日から帯広シネマ太陽でも遅れて公開されている
「夢売るふたり」を見てきました。
映画「夢売るふたり」
「ゆれる」「ディアドクター」などを手がけた西川美和監督作品。
今回もかなり深い作品になっていました。
正直、好みは分かれるでしょうね。
自分のお店を不注意で火事でなくしてしまい、新しいお店を建てるために夫婦で結婚詐欺を繰り返すお話。
こう言ってしまうと「ふーん」って思われちゃうかもしれないですが、そこに行く課程、なぜ繰り返していくのか、騙されるほう、騙す方の心理というか描写も丁寧に描かれています。
まず、松たか子さんが凄いです。
今回の松さん、かなり怖いです。
彼女「告白」あたりから、「凄み」すら感じる演技を見せてくれるようになりましたよね。
今回も複雑な女心を台詞は少ないのですが、いろんな描写で表現してくれていました。
彼女の女優魂みたいなものも垣間見られて、それだけでも見る価値ありましたよ。
阿部サダヲさんも、情けない夫なんだけど、なぜか憎めない、女心を誠実に?モテ遊んでいく感じがお見事で。
うん、確かに騙されちゃうかも?って思わせるんですよ。
騙される女性の方も、それぞれのバックボーンがあって、みていて切なかったですね。
特に、ウェートリフティングをやっている女の子の話が出てくるんですが、その子のエピソードが一番好きでした。
西川監督作品ではおなじみ?の香川照之さんや鶴瓶さん、伊勢谷友介さんも「え?こんなところで?」って場面で出てきます。それもちょっとお楽しみ。
西川監督作品は、最後を見る側にゆだねるというか、正直、最後はスッキリはしないかもしれません。
なんとなくザラリとしたもやもやみたいなものは残るんですが、あとからいろんな風に考えることができて、見て損はないと思います。
同性とはいえ、女って怖い、女ってしたたか、女って強い、女ってバカだなぁ、女って・・・といろいろ考えさせられました。
同性だからこそ、西川監督の描く女性はエグイです。
できれば、カップルでは一緒に見に行かない方がいい映画かな?ってちょっと思いましたよ(笑)
「夢売るふたり」を見てきました。
映画「夢売るふたり」
「ゆれる」「ディアドクター」などを手がけた西川美和監督作品。
今回もかなり深い作品になっていました。
正直、好みは分かれるでしょうね。
自分のお店を不注意で火事でなくしてしまい、新しいお店を建てるために夫婦で結婚詐欺を繰り返すお話。
こう言ってしまうと「ふーん」って思われちゃうかもしれないですが、そこに行く課程、なぜ繰り返していくのか、騙されるほう、騙す方の心理というか描写も丁寧に描かれています。
まず、松たか子さんが凄いです。
今回の松さん、かなり怖いです。
彼女「告白」あたりから、「凄み」すら感じる演技を見せてくれるようになりましたよね。
今回も複雑な女心を台詞は少ないのですが、いろんな描写で表現してくれていました。
彼女の女優魂みたいなものも垣間見られて、それだけでも見る価値ありましたよ。
阿部サダヲさんも、情けない夫なんだけど、なぜか憎めない、女心を誠実に?モテ遊んでいく感じがお見事で。
うん、確かに騙されちゃうかも?って思わせるんですよ。
騙される女性の方も、それぞれのバックボーンがあって、みていて切なかったですね。
特に、ウェートリフティングをやっている女の子の話が出てくるんですが、その子のエピソードが一番好きでした。
西川監督作品ではおなじみ?の香川照之さんや鶴瓶さん、伊勢谷友介さんも「え?こんなところで?」って場面で出てきます。それもちょっとお楽しみ。
西川監督作品は、最後を見る側にゆだねるというか、正直、最後はスッキリはしないかもしれません。
なんとなくザラリとしたもやもやみたいなものは残るんですが、あとからいろんな風に考えることができて、見て損はないと思います。
同性とはいえ、女って怖い、女ってしたたか、女って強い、女ってバカだなぁ、女って・・・といろいろ考えさせられました。
同性だからこそ、西川監督の描く女性はエグイです。
できれば、カップルでは一緒に見に行かない方がいい映画かな?ってちょっと思いましたよ(笑)
2012年9月18日(火)
映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」
観る×46
映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」
こちらも先週、さっそく見てきましたよ。
いち踊るFANとしては、やはり最後は映画館で見届けたいなぁと。
映画3でがっかりした人、期待はずれだった方も多かったと思います。正直私もその一人でして・・・
なので最後はきちっと終わらせて欲しいなぁと期待をこめて見に行ったのですが、今回はちゃんと満足できましたよ!
もうオープニングの主要キャスト紹介からして、これが最後なんだなーと思わせる演出ですし、すみれさんと青島君の会話では、じわじわ泣かされちゃいましたね。
踊るの背骨である、青島と室井さんの友情というか絆がしっかり描かれていましたし、核となる事件もストーリーもちゃんととしていて。
室井さんの今回の秋田弁にも注目です。
「おじまげな~」
個人的にはオグシュン鳥飼の使い方、そうきたかーと納得でした。
このあたりはしっかり3でも復習するとより楽しめると思いますよ。
細かいそんなバナナ(笑)的な部分は多めに見て、懐かしいメンバーも新しいメンバーもそれぞれいいところでちゃんと見せ場があって、納得できる作品になっていたと。
これだけの大風呂敷をたたむのは大変だったと思います。
それでも「踊る」の普遍的な、警察もサラリーマンであり、正義は最後に勝つんだというテーマはしっかりと、ユーモアをふんだんに交えて表現されていました。
15年の間に、キャストもみんないい年の重ね方しましたよね。キャストが若かったときは自分も若かったんだよなぁって踊るの歴史とともに自分も重ね合わせたりして。
こちらも映画館で見て、損はない作品になってたと思います。
見終わったらTVシリーズの最初からもう一度見返したくなっちゃいました。
たくさんの方に愛された作品であるのは間違いないですよね。
こちらも先週、さっそく見てきましたよ。
いち踊るFANとしては、やはり最後は映画館で見届けたいなぁと。
映画3でがっかりした人、期待はずれだった方も多かったと思います。正直私もその一人でして・・・
なので最後はきちっと終わらせて欲しいなぁと期待をこめて見に行ったのですが、今回はちゃんと満足できましたよ!
もうオープニングの主要キャスト紹介からして、これが最後なんだなーと思わせる演出ですし、すみれさんと青島君の会話では、じわじわ泣かされちゃいましたね。
踊るの背骨である、青島と室井さんの友情というか絆がしっかり描かれていましたし、核となる事件もストーリーもちゃんととしていて。
室井さんの今回の秋田弁にも注目です。
「おじまげな~」
個人的にはオグシュン鳥飼の使い方、そうきたかーと納得でした。
このあたりはしっかり3でも復習するとより楽しめると思いますよ。
細かいそんなバナナ(笑)的な部分は多めに見て、懐かしいメンバーも新しいメンバーもそれぞれいいところでちゃんと見せ場があって、納得できる作品になっていたと。
これだけの大風呂敷をたたむのは大変だったと思います。
それでも「踊る」の普遍的な、警察もサラリーマンであり、正義は最後に勝つんだというテーマはしっかりと、ユーモアをふんだんに交えて表現されていました。
15年の間に、キャストもみんないい年の重ね方しましたよね。キャストが若かったときは自分も若かったんだよなぁって踊るの歴史とともに自分も重ね合わせたりして。
こちらも映画館で見て、損はない作品になってたと思います。
見終わったらTVシリーズの最初からもう一度見返したくなっちゃいました。
たくさんの方に愛された作品であるのは間違いないですよね。
2012年9月18日(火)
映画「ヘルター・スケルター」豪華絢爛、蜷川実花さんの世界
観る×46
先週見に行ってきたので、ちょっと遅いレビューになっちゃいましたが、覚え書きもかねて、残しておきます。
ヘルタースケルター
沢尻エリカ主演、蜷川実花監督ということで公開前から話題先行の作品でしたよね。
岡崎京子さんの原作も読んでいたので、あの世界をどう表現するのか、とっても楽しみにしていました。
全編を通して、蜷川さんお得意の豪華絢爛、きらびやかで刹那的な世界観がよく表現されていました。
役者さんもそれぞれはまり役。
主役の「りりこ」は沢尻さんしかできないでしょ?ってくらいどこまでがエリカ様でどこまでがりりこなのか、見てる側が錯覚するくらい。
もちろん虚像ではあるんですが、あそこまで役に入り込むと健全な精神状態を保つほうが難しいかも?といのがよくわかりましたよ。
寺島しのぶさん、桃井かおりさん、原田美枝子さん、大森南朗さん、綾野剛さん、新井浩文さん、寺島進さん、哀川翔さんetc脇役にも贅沢に魅力的なベテラン陣を惜しみなくキャスティングできるのは蜷川さんの人徳なんでしょうね。
ベテランたちにまじって水原希子ちゃんも堂々とした演技を披露していましたよ。
まさに監督が「猛獣使い」って感じでお見事でした。
モデルの華やかな世界を表現するため、映像の美しさばかりが目立ってしまい、人間ドラマが若干浅いかな?って感じは否めませんが、これはこれでアリかなーって思いましたよ。
女子高生や今の風俗を見事に絡めて、「美しくなりたい」って果てしない欲望を否定するでも肯定するでもなく、時代を切り取った作品になっていたと思います。
最後はちょっとホラーちっくでしたが・・・。
でも「女性による女性のための映画」であることは間違いないなぁって思いました。
見終わった感想は「とにかく凄い!」の一言。
帯広での公開はあとわずかですが、できれば大画面で、迫力ある映像を楽しむ価値はある作品になってましたよ。
ヘルタースケルター
沢尻エリカ主演、蜷川実花監督ということで公開前から話題先行の作品でしたよね。
岡崎京子さんの原作も読んでいたので、あの世界をどう表現するのか、とっても楽しみにしていました。
全編を通して、蜷川さんお得意の豪華絢爛、きらびやかで刹那的な世界観がよく表現されていました。
役者さんもそれぞれはまり役。
主役の「りりこ」は沢尻さんしかできないでしょ?ってくらいどこまでがエリカ様でどこまでがりりこなのか、見てる側が錯覚するくらい。
もちろん虚像ではあるんですが、あそこまで役に入り込むと健全な精神状態を保つほうが難しいかも?といのがよくわかりましたよ。
寺島しのぶさん、桃井かおりさん、原田美枝子さん、大森南朗さん、綾野剛さん、新井浩文さん、寺島進さん、哀川翔さんetc脇役にも贅沢に魅力的なベテラン陣を惜しみなくキャスティングできるのは蜷川さんの人徳なんでしょうね。
ベテランたちにまじって水原希子ちゃんも堂々とした演技を披露していましたよ。
まさに監督が「猛獣使い」って感じでお見事でした。
モデルの華やかな世界を表現するため、映像の美しさばかりが目立ってしまい、人間ドラマが若干浅いかな?って感じは否めませんが、これはこれでアリかなーって思いましたよ。
女子高生や今の風俗を見事に絡めて、「美しくなりたい」って果てしない欲望を否定するでも肯定するでもなく、時代を切り取った作品になっていたと思います。
最後はちょっとホラーちっくでしたが・・・。
でも「女性による女性のための映画」であることは間違いないなぁって思いました。
見終わった感想は「とにかく凄い!」の一言。
帯広での公開はあとわずかですが、できれば大画面で、迫力ある映像を楽しむ価値はある作品になってましたよ。
2012年7月23日(月)
映画「おおかみこどもの雨と雪」
観る×46
ちょいとお久しぶりの映画レビューです。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督の最新作ということで気になっていた作品
おおかみこどもの雨と雪見てきました。
私が好きになった人は”おおかみおとこ”でした。
宮崎あおいちゃん演じる女子大生が、大沢たかおさんが演じる男性と恋に落ちる。
でもその彼は実は「おおかみおとこ」だった。
という、もちろん、ファンタジーです。
まず、背景が素晴らしい。
ほんとうに、写真と見間違うほど、どこまでが2次元アニメでどこまでがCGなのか、アナログとデジタルの垣根を越えた見事な融合。
いままで、背景は動かないという常識をくつがえす、迫力ある映像は圧巻で、ぜひ大画面で堪能して欲しい作品だなぁと思いましたよ。
もちろん、ストーリーもとっても丁寧で。
設定自体はファンタジーであるんですが、親子の絆、子育てについて、人生の選択、田舎での暮らし、自然との共存、などなど普遍的なテーマが押し付けがましくなく盛り込んであって、どの世代でも共感できるような内容になっています。
子供をどうやって育てていけばいいのか、悩まない母親はいないわけで、でもいつのまにか子供は親を越えてたくましく成長していってくれる。
その成長が愛おしい反面、自分には何ができたんだろうと悩み葛藤し、子離れ、親離れしていかなくてはならない現実。
最後の選択は胸を打つものがありました。
やはり、あおいちゃんは上手ですね。
健気だけどたくましい母親役、とても細部まで表現されていました。
雨と雪、子供たちの声を担当していた子役たちの演技も素晴らしかったですよ。
大沢さんの出番がちょっと少なかったのが残念でしたがww
アニメという表現方法ではありますが、十分、大人の鑑賞にも堪えうる作品、この夏、親子で見るにもおすすめの一作だなぁと思いました。面白かったです。
シネマ太陽、遅れてですが、「ヘルタースケルター」「夢売るふたり」も順次公開が決まったようですね。
話題作をリアルタイムで見られなくて残念なことも多いのですが、こうやって来てくれるだけでも嬉しい。
小さな作品でもいいものは、どんどん要望を聞いてくれるといいなぁと思ってます。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督の最新作ということで気になっていた作品
おおかみこどもの雨と雪見てきました。
私が好きになった人は”おおかみおとこ”でした。
宮崎あおいちゃん演じる女子大生が、大沢たかおさんが演じる男性と恋に落ちる。
でもその彼は実は「おおかみおとこ」だった。
という、もちろん、ファンタジーです。
まず、背景が素晴らしい。
ほんとうに、写真と見間違うほど、どこまでが2次元アニメでどこまでがCGなのか、アナログとデジタルの垣根を越えた見事な融合。
いままで、背景は動かないという常識をくつがえす、迫力ある映像は圧巻で、ぜひ大画面で堪能して欲しい作品だなぁと思いましたよ。
もちろん、ストーリーもとっても丁寧で。
設定自体はファンタジーであるんですが、親子の絆、子育てについて、人生の選択、田舎での暮らし、自然との共存、などなど普遍的なテーマが押し付けがましくなく盛り込んであって、どの世代でも共感できるような内容になっています。
子供をどうやって育てていけばいいのか、悩まない母親はいないわけで、でもいつのまにか子供は親を越えてたくましく成長していってくれる。
その成長が愛おしい反面、自分には何ができたんだろうと悩み葛藤し、子離れ、親離れしていかなくてはならない現実。
最後の選択は胸を打つものがありました。
やはり、あおいちゃんは上手ですね。
健気だけどたくましい母親役、とても細部まで表現されていました。
雨と雪、子供たちの声を担当していた子役たちの演技も素晴らしかったですよ。
大沢さんの出番がちょっと少なかったのが残念でしたがww
アニメという表現方法ではありますが、十分、大人の鑑賞にも堪えうる作品、この夏、親子で見るにもおすすめの一作だなぁと思いました。面白かったです。
シネマ太陽、遅れてですが、「ヘルタースケルター」「夢売るふたり」も順次公開が決まったようですね。
話題作をリアルタイムで見られなくて残念なことも多いのですが、こうやって来てくれるだけでも嬉しい。
小さな作品でもいいものは、どんどん要望を聞いてくれるといいなぁと思ってます。