観る(46)
2009年7月17日(金)
映画「重力ピエロ」
観る×46
“ | 家族の愛は重力を超える。 |
シネとかち様で7/11(土)~7/24(金)まで上映されている
「重力ピエロ」
観てきました。
今年に入って伊坂作品に惚れ込んでいる私
この「重力ピエロ」も映画化の話を知る前に原作は読んでいました。
個人的に伊坂作品の中でも上位に好きな作品なんですよね。
先に感想を言ってしまうと・・・原作を知るが上での物足りなさはこの映画にも感じてしまいました。
キャストは申し分ないんです。
物静かなお兄さん(泉)役に加瀬亮さん、誰もが振り返る美少年の弟(ハル)役に岡田将生君、この二人はまさに填り役。
両親に小日向さん、鈴木京香さん、事件の鍵を握る人物に渡部篤郎さんと演技派が脇を固めています。
渡部さん、心底憎める役になっていてある意味アッパレでしたよ。
この映画は原作を読まないで先に映画を観た方が純粋に楽しめたかもしれませんね。
原作ではあまり語られていなかった、兄弟の少年時代のエピソードがふんだんに盛り込まれています。
子役もそれぞれ、加瀬君、岡田君にそっくりなので、その辺りはすんなり回想シーンとして入りこめるんですよ。
ただ父親役の小日向さん、若い時(回想)のシーンで「かつら」をつけているんですね。それがどうしても違和感を感じてしまい、個人的にはひっかかったんですよね。笑いをとるシーンではなく、凄く重要な言葉のシーンだったりするんですが、いかんせん後頭部が気になって・・・
もうちょっと自然な増毛をできなかったのかが残念ですww
原作は、非常に複雑な遺伝子の謎解きゲームや、偉人の蘊蓄が随所に効果的に散りばめられています。
それがこの作品の面白さであると思うんですが、この部分も若干希薄に感じました。
ハルを追うストーカー夏子さん(春を追っかけてるから夏子さんです)の学生時代の写真はインパクト大です。のち、整形して吉高由里子さんが演じてるんですが、原作にあった「ノート」が出てこなかったのも残念。
細かい部分で多々不満はあるのですが、全体を通しては美しい映像で、伊坂さんの世界観を再現しているところは見事です。
映画としてかなりオリジナルストーリーに変わっているのであまり比べるのは意味のないことかもしれませんね。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」
「俺たちは最強の家族だ。」
神様の声が聞こえたんだ「自分で考えろ!」
「自分が見たい変化になれ」
「正義」とはなにか?「家族」って何?遺伝子とか血のつながりってそんなに重要なことなの?
いろんなことを考えさせられる非常に深い映画です。
できれば映画を見た後に、原作もじっくり読んでみて貰いたい作品です。
余談ですが、岡田君は本当に美しい。笑うと口元がダルビッシュに似てるなぁ?と思ったんですが、いかがでしょ?
「重力ピエロ」
観てきました。
今年に入って伊坂作品に惚れ込んでいる私
この「重力ピエロ」も映画化の話を知る前に原作は読んでいました。
個人的に伊坂作品の中でも上位に好きな作品なんですよね。
先に感想を言ってしまうと・・・原作を知るが上での物足りなさはこの映画にも感じてしまいました。
キャストは申し分ないんです。
物静かなお兄さん(泉)役に加瀬亮さん、誰もが振り返る美少年の弟(ハル)役に岡田将生君、この二人はまさに填り役。
両親に小日向さん、鈴木京香さん、事件の鍵を握る人物に渡部篤郎さんと演技派が脇を固めています。
渡部さん、心底憎める役になっていてある意味アッパレでしたよ。
この映画は原作を読まないで先に映画を観た方が純粋に楽しめたかもしれませんね。
原作ではあまり語られていなかった、兄弟の少年時代のエピソードがふんだんに盛り込まれています。
子役もそれぞれ、加瀬君、岡田君にそっくりなので、その辺りはすんなり回想シーンとして入りこめるんですよ。
ただ父親役の小日向さん、若い時(回想)のシーンで「かつら」をつけているんですね。それがどうしても違和感を感じてしまい、個人的にはひっかかったんですよね。笑いをとるシーンではなく、凄く重要な言葉のシーンだったりするんですが、いかんせん後頭部が気になって・・・
もうちょっと自然な増毛をできなかったのかが残念ですww
原作は、非常に複雑な遺伝子の謎解きゲームや、偉人の蘊蓄が随所に効果的に散りばめられています。
それがこの作品の面白さであると思うんですが、この部分も若干希薄に感じました。
ハルを追うストーカー夏子さん(春を追っかけてるから夏子さんです)の学生時代の写真はインパクト大です。のち、整形して吉高由里子さんが演じてるんですが、原作にあった「ノート」が出てこなかったのも残念。
細かい部分で多々不満はあるのですが、全体を通しては美しい映像で、伊坂さんの世界観を再現しているところは見事です。
映画としてかなりオリジナルストーリーに変わっているのであまり比べるのは意味のないことかもしれませんね。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」
「俺たちは最強の家族だ。」
神様の声が聞こえたんだ「自分で考えろ!」
「自分が見たい変化になれ」
「正義」とはなにか?「家族」って何?遺伝子とか血のつながりってそんなに重要なことなの?
いろんなことを考えさせられる非常に深い映画です。
できれば映画を見た後に、原作もじっくり読んでみて貰いたい作品です。
余談ですが、岡田君は本当に美しい。笑うと口元がダルビッシュに似てるなぁ?と思ったんですが、いかがでしょ?
2009年7月17日(金)
劇場版「ハリーポッターと謎のプリンス」
観る×46
ハリーポッターもシリーズ6作目
「ハリーポッターと謎のプリンス」
劇場版を観て来ましたよ。
公開が延期されてこの夏に日米同時ロードショー
今のところ興行成績もいいみたいですね。
クライマックスはここから始まる!
のサブタイトルどおり、最終話にむけての序章になっています。
初期の冒険、ファンタジー要素が多かった娯楽作品というよりは差し迫る最終決戦へむけて、原作自体がかなり、重く暗い話になってきているので、映画のほうも同じく全体的には暗く重々しいシーンで綴られていきます。
もちろん、それだけではなく、ホグワーツ学校内では恋やクィデッチなど御馴染みの楽しくて笑えるシーンも随所に織り込まれてはいますよ。
原作を読んでいるので、どうしても映画だとはしょられてる部分が多くて寂しく思ってしまいました。
特に「謎のプリンス」に関してはスネイプの物語だと思って読んでたんです。
けれど、この映画ではスネイプの少年時代の話は一切出てこない・・・
確かに絵的には地味キャラ?かもしれないですが、全編通して非常に重要な鍵を握る人物になっていますよね?
彼のエピソード抜きではこのお話は語れないはず・・・
最終話ではもう少し掘り下げてくれることを願っています。
他にもリーマスとトンクス、ビルとフラーの純愛、ネビルの悲しい過去など、個人的にうるうるきたサイドストーリーも映画では登場しなかったのが残念。
もちろん、ハリー、ハーマイオニー、ロンの主軸ストーリーを追わなければならないのはわかるんですけどね。
ヴォルデモード卿(トムリドル)の少年時代の話も語られ始めます。
今回の作品は派手なアクションなどはありませんが、その分、成長したハリーたちの揺れ動く心理描写などはドラマとして感情移入できました。
CGを駆使した映像美もやはり見事です。
最終話にむけてのつなぎ映画感は否めませんが、やはりハリポタファンなら抑えておかなければならない作品であることは間違いないですね。
で、最終話はなんと2部構成なんですね!
前編が2010年秋、そして後編が2011年春と引っ張られるみたいです。
どっちも見なくちゃ終われないですもんねぇ・・・
ちょっと商業的あざとさを感じてしまいましたよ。
でも二部にするからには細部のエピソードもしっかり盛り込んで納得いくカタチで完結して欲しい。
原作を愛するが故の辛口感想になってしまい申し訳ありません。
そして今晩は「不死鳥の騎士団」地上派初OAですね。
こちらも復習としてしっかり楽しませてもらおうと思っています。
「ハリーポッターと謎のプリンス」
劇場版を観て来ましたよ。
公開が延期されてこの夏に日米同時ロードショー
今のところ興行成績もいいみたいですね。
クライマックスはここから始まる!
のサブタイトルどおり、最終話にむけての序章になっています。
初期の冒険、ファンタジー要素が多かった娯楽作品というよりは差し迫る最終決戦へむけて、原作自体がかなり、重く暗い話になってきているので、映画のほうも同じく全体的には暗く重々しいシーンで綴られていきます。
もちろん、それだけではなく、ホグワーツ学校内では恋やクィデッチなど御馴染みの楽しくて笑えるシーンも随所に織り込まれてはいますよ。
原作を読んでいるので、どうしても映画だとはしょられてる部分が多くて寂しく思ってしまいました。
特に「謎のプリンス」に関してはスネイプの物語だと思って読んでたんです。
けれど、この映画ではスネイプの少年時代の話は一切出てこない・・・
確かに絵的には地味キャラ?かもしれないですが、全編通して非常に重要な鍵を握る人物になっていますよね?
彼のエピソード抜きではこのお話は語れないはず・・・
最終話ではもう少し掘り下げてくれることを願っています。
他にもリーマスとトンクス、ビルとフラーの純愛、ネビルの悲しい過去など、個人的にうるうるきたサイドストーリーも映画では登場しなかったのが残念。
もちろん、ハリー、ハーマイオニー、ロンの主軸ストーリーを追わなければならないのはわかるんですけどね。
ヴォルデモード卿(トムリドル)の少年時代の話も語られ始めます。
今回の作品は派手なアクションなどはありませんが、その分、成長したハリーたちの揺れ動く心理描写などはドラマとして感情移入できました。
CGを駆使した映像美もやはり見事です。
最終話にむけてのつなぎ映画感は否めませんが、やはりハリポタファンなら抑えておかなければならない作品であることは間違いないですね。
で、最終話はなんと2部構成なんですね!
前編が2010年秋、そして後編が2011年春と引っ張られるみたいです。
どっちも見なくちゃ終われないですもんねぇ・・・
ちょっと商業的あざとさを感じてしまいましたよ。
でも二部にするからには細部のエピソードもしっかり盛り込んで納得いくカタチで完結して欲しい。
原作を愛するが故の辛口感想になってしまい申し訳ありません。
そして今晩は「不死鳥の騎士団」地上派初OAですね。
こちらも復習としてしっかり楽しませてもらおうと思っています。
2009年5月22日(金)
天使と悪魔ANGELS&DEMONS
観る×46
“ | 『ダ・ヴィンチ・コード』から3年-新たな歴史の謎が暴かれる。 ガリレオの暗号が、ヴァチカンを追いつめる。 ヴァチカンに迫る危機-秘密結社イルミナティの復讐が始まる! |
トム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督作品、映画
天使と悪魔
を観てきました。
前作、『ダ・ヴィンチ・コード』は映画を見て、面白かったんですが難しくてわからないところが多いのが悔しくて、原作を読んでははまったんですよね。
で、その時、ダンブラウン作品って面白いなぁ・・・と思って
『天使と悪魔』も続けて読んでたんです。
その時も、その世界観、フィクションでありながら、かなり史実に基づいた裏づけのあるお話にぐいぐい引き込まれていったんですよね。
あまりにも壮大な物語で、映像化は難しいだろうなぁと思っていたのですが、今回、遂に映画化になったということで、楽しみにしていました。
原作を読んだのが2年前だったので、忘れてる部分も多々ありましたが、今回のこの作品、単純に楽しめましたよ!
まず、前作と比べて、非常にわかり易く作られていると思います。
もちろん、原作はもっと長編なので、その行動に至るまでのそれぞれの人物の心理であるとか、背景であるとか、その辺りはどうしてもはしょってあるのですが、ストーリーはかなり忠実に、しっかり流れが理解できるように作られていました。
宗教的な背景は日本人にはなかなか馴染みが薄いかもしれませんが、それを差し引いても、芸術や絵画など著名な実在の人物の名前が出てきたり、謎解き、トリック、どんでん返し、息をつかせぬスピード感のある展開に目を離す暇がありませんでした。
2時間半という長めの作品ですが、気づけばあっというまにエンドロールまで時間が過ぎていましたよ。
教会や広場、ヴァチカンの風景はどこまでがCGなのかわかりませんが、映像美も素晴らしい。この迫力はぜひ映画館で体感して欲しいなぁと思いました。
宇宙の創世記まで溯るような壮大な物語。
宗教VS科学
映画だけでも十分楽しめますが、もっと楽しみたい方は原作を改めて読んでみることおすすめします。
天使と悪魔
を観てきました。
前作、『ダ・ヴィンチ・コード』は映画を見て、面白かったんですが難しくてわからないところが多いのが悔しくて、原作を読んでははまったんですよね。
で、その時、ダンブラウン作品って面白いなぁ・・・と思って
『天使と悪魔』も続けて読んでたんです。
その時も、その世界観、フィクションでありながら、かなり史実に基づいた裏づけのあるお話にぐいぐい引き込まれていったんですよね。
あまりにも壮大な物語で、映像化は難しいだろうなぁと思っていたのですが、今回、遂に映画化になったということで、楽しみにしていました。
原作を読んだのが2年前だったので、忘れてる部分も多々ありましたが、今回のこの作品、単純に楽しめましたよ!
まず、前作と比べて、非常にわかり易く作られていると思います。
もちろん、原作はもっと長編なので、その行動に至るまでのそれぞれの人物の心理であるとか、背景であるとか、その辺りはどうしてもはしょってあるのですが、ストーリーはかなり忠実に、しっかり流れが理解できるように作られていました。
宗教的な背景は日本人にはなかなか馴染みが薄いかもしれませんが、それを差し引いても、芸術や絵画など著名な実在の人物の名前が出てきたり、謎解き、トリック、どんでん返し、息をつかせぬスピード感のある展開に目を離す暇がありませんでした。
2時間半という長めの作品ですが、気づけばあっというまにエンドロールまで時間が過ぎていましたよ。
教会や広場、ヴァチカンの風景はどこまでがCGなのかわかりませんが、映像美も素晴らしい。この迫力はぜひ映画館で体感して欲しいなぁと思いました。
宇宙の創世記まで溯るような壮大な物語。
宗教VS科学
映画だけでも十分楽しめますが、もっと楽しみたい方は原作を改めて読んでみることおすすめします。
2009年2月12日(木)
「ブタがいた教室」妻夫木聡×26人の子どもたち
観る×46
“ | ブタを飼って、大きくなったらみんなで食べよう! 新米教師の星先生(妻夫木聡)は6年2組の子どもたちと一緒に卒業までの1年間「食べる約束」で子ぶたを飼い始めます。 しかし、毎日世話する中で芽生えるPちゃんへの愛情。そして迎える卒業式。 クラスを二つに分けた涙の激論の中、26人の子どもたちと星先生が最後に出した「答え」とは? |
公開前から話題になっていた映画
ブタがいた教室
シネとかちで上映していると言うことで観に行ってきました。
大阪の小学校で実際に行われた授業が、TVドキュメンタリー化され賛否両論、大反響があった作品の映画化です。
まず、子ぶたのPちゃんが文句なしに可愛いです。
子どもたちと一緒にサッカーで遊んだり、学校に入ってきて、ヨタヨタと階段を登る丸いお尻の後ろ姿、教室を覗く切ないまなざしetc
実際に生後1ヶ月から10ヶ月のブタ11匹を「調教」して撮影したそうです。
(画面では全部同じブタにしか見えませんでしたがww)
そして、この映画の主役はなんといっても26人の子どもたち。完全に妻夫木君も正直食われていたかもしれません。
約1300人の中からオーデイションで選ばれた26人の子どもたち。一人一人個性があって、いかにもクラスに一人はいそうな子どもたちの集まりになってました。
子どもたちの台本は白紙、結末も知らされていないという撮影方法だけに、後半の学級会でのデイスカッションシーンは迫力があります。
ある意味ドキュメンタリーなんですよね。
子どもたちひとりひとりが、一生懸命自分の問題として考え、自分の言葉で意見を交わし、涙ながらに訴えるシーンは思わずこちらももらい泣きしてしまいます。
今の時代、現実社会ではきっとこんな授業は受けられないと思うんですよ。6年生にもなれば、どんな議題でも、意見を言う子は限られていて、中には「自分には関係ない」って態度の子もいると思うんです。
でも、この子達は本当に真剣。最初から「正しい」とか「正しくない」などでは割り切れない、正解のない問題、Pちゃんをどうするのが一番いいのか、時に衝突しながら、迷いながら、自分達なりの答えを必死に探そうと模索しています。その姿には心打たれるものがありました。
もちろん、その答えを導き出すまでにしっかりサポートする星先生の姿も、ちょっと頼りない感じが逆に人間らしくて素敵でした。
校長先生に原田美枝子、教頭先生に大杉蓮と脇もしっかり固めています。
ただ、残念だったのは「食育」という観点からは若干物足りなさも。
食の大切さの授業でありながら、ブタに食べさせる給食に毎回残飯がある事実、命の大切さを訴える大人からのメッセージがちょっと少なかったように思います。
ブタを食べられなくなった子供や、決断を下してからの子どもたちのその後も、ちょっと気になりました。
「命の長さは誰が決めるの?」
「みんな同じいのちでしょ?いのちに代わりはないんじゃないの?」
大人でも簡単には答えられない難しい問題。
それに真摯にむきあっている子どもたちの姿だけでも観る価値のあった映画だと思いました。
そして、私達大人は、もっと真剣に子どもたちに伝えていかなければならないことがたくさんあるんじゃないかな?と改めて考えさせられた映画です。
ブタがいた教室
シネとかちで上映していると言うことで観に行ってきました。
大阪の小学校で実際に行われた授業が、TVドキュメンタリー化され賛否両論、大反響があった作品の映画化です。
まず、子ぶたのPちゃんが文句なしに可愛いです。
子どもたちと一緒にサッカーで遊んだり、学校に入ってきて、ヨタヨタと階段を登る丸いお尻の後ろ姿、教室を覗く切ないまなざしetc
実際に生後1ヶ月から10ヶ月のブタ11匹を「調教」して撮影したそうです。
(画面では全部同じブタにしか見えませんでしたがww)
そして、この映画の主役はなんといっても26人の子どもたち。完全に妻夫木君も正直食われていたかもしれません。
約1300人の中からオーデイションで選ばれた26人の子どもたち。一人一人個性があって、いかにもクラスに一人はいそうな子どもたちの集まりになってました。
子どもたちの台本は白紙、結末も知らされていないという撮影方法だけに、後半の学級会でのデイスカッションシーンは迫力があります。
ある意味ドキュメンタリーなんですよね。
子どもたちひとりひとりが、一生懸命自分の問題として考え、自分の言葉で意見を交わし、涙ながらに訴えるシーンは思わずこちらももらい泣きしてしまいます。
今の時代、現実社会ではきっとこんな授業は受けられないと思うんですよ。6年生にもなれば、どんな議題でも、意見を言う子は限られていて、中には「自分には関係ない」って態度の子もいると思うんです。
でも、この子達は本当に真剣。最初から「正しい」とか「正しくない」などでは割り切れない、正解のない問題、Pちゃんをどうするのが一番いいのか、時に衝突しながら、迷いながら、自分達なりの答えを必死に探そうと模索しています。その姿には心打たれるものがありました。
もちろん、その答えを導き出すまでにしっかりサポートする星先生の姿も、ちょっと頼りない感じが逆に人間らしくて素敵でした。
校長先生に原田美枝子、教頭先生に大杉蓮と脇もしっかり固めています。
ただ、残念だったのは「食育」という観点からは若干物足りなさも。
食の大切さの授業でありながら、ブタに食べさせる給食に毎回残飯がある事実、命の大切さを訴える大人からのメッセージがちょっと少なかったように思います。
ブタを食べられなくなった子供や、決断を下してからの子どもたちのその後も、ちょっと気になりました。
「命の長さは誰が決めるの?」
「みんな同じいのちでしょ?いのちに代わりはないんじゃないの?」
大人でも簡単には答えられない難しい問題。
それに真摯にむきあっている子どもたちの姿だけでも観る価値のあった映画だと思いました。
そして、私達大人は、もっと真剣に子どもたちに伝えていかなければならないことがたくさんあるんじゃないかな?と改めて考えさせられた映画です。
2009年2月5日(木)
映画「誰も守ってくれない」
観る×46
“ | すべてを受け入れたとき、人は静かに強くなる・・・ 二人の姿を通して社会の今と人間の真の強さを描く、 衝撃の社会派ヒューマンエンターテイメント!! |
映画「誰も守ってくれない」を観てきました。
誰も守ってくれない公式サイト
フジTVでもイチオシの話題作ですよね。
その重い内容から、敬遠される方も正直、多いと思います。
でも、できれば見て欲しい、そして自分のこととして考えて欲しいと思った映画でした。
もちろん虚構のストーリーなのですが、とてもリアルにドキュメンタリータッチでお話しが進んでいきます。
幼い姉妹殺害事件、その容疑者が未成年だった。
少年犯罪という非常に注目をあびる事件で、被害者だけではなく、加害者の家族にもマスコミが押し寄せてきます。
たとえ加害者とはいえ、家族までそこまで執拗に追う必要があるのか、過激なマスコミの報道戦争、家族の崩壊、ネットでの誹謗中傷、信じていた相手の裏切り・・・
15歳の女の子には過酷すぎる運命がこれでもかこれでもかと追い打ちをかけていきます。
ネット社会の問題なんかは今まさに実にリアルですよね。
警察の犯人を捕まえるためならなんでも許されるのかという疑問とか、被害者の感情はどこにぶつけたらいいのかとか。
本当に現代の日本が抱えている様々な問題を突きつけられます。
そこで、私達は、「どうせ人ごとだから」とか「自分には関係ない話しだし・・・」って思っていないでしょうか。
見て見ぬふりだったり、嫌いなもの、闇の部分に目をそむけてはいないでしょうか。
もちろん現実的ではないかもしれません。でも、だからこそ、こういう作品を通して、もし自分だったら、もし自分の家族だったら・・・って置き換えて考えてみることが必要な気がしました。
無関心や、単なる好奇心で加害者情報をを知りたがったり、煽ったりすることこそ、実はもの凄く罪深いのではないかと思いました。
途中、柳葉敏郎演じる(別な事件での)被害者の父親役のセリフはとっても重みがありました。
最後の方で、勝浦刑事(佐藤浩市)が語るシーンも一言一言がしっかり心に入ってきましたよ。
誰かを守るっていうのは人の痛みがわかること。
相手を思いやる心、痛みを自分のものとして受け入れられるかどうか。今、私達に足りないのは「想像力」だと言われていますよね。
こんなこと言ったら相手はどう思うか、とか、自分がやって欲しくないことは相手にはしないとか、きっと根はシンプルだと思うのです。
一人一人が今よりもう少し、相手を思いやる愛情を持てたら・・・そんな当たり前のことを改めて考えさせられた映画でした。
この映画は誰が悪いとか、何が悪いという風な作り方はしていません。あくまでも、こんな悲惨な現実があります。
あなたはどう思いますか?と見る側に判断をゆだねられています。
ヘタくそな文章を長々と書いてしまいましたが、お時間ある方はぜひ公式HPの監督からのメッセージ、読んでみて下さいね。
どの役者さんの演技も素晴らしいです。
もちろん、踊る大捜査線のスタッフですから、単純に映画としても楽しめる作品になっていましたよ。
この歌で最後にとっても癒されます。
誰も守ってくれない公式サイト
フジTVでもイチオシの話題作ですよね。
その重い内容から、敬遠される方も正直、多いと思います。
でも、できれば見て欲しい、そして自分のこととして考えて欲しいと思った映画でした。
もちろん虚構のストーリーなのですが、とてもリアルにドキュメンタリータッチでお話しが進んでいきます。
幼い姉妹殺害事件、その容疑者が未成年だった。
少年犯罪という非常に注目をあびる事件で、被害者だけではなく、加害者の家族にもマスコミが押し寄せてきます。
たとえ加害者とはいえ、家族までそこまで執拗に追う必要があるのか、過激なマスコミの報道戦争、家族の崩壊、ネットでの誹謗中傷、信じていた相手の裏切り・・・
15歳の女の子には過酷すぎる運命がこれでもかこれでもかと追い打ちをかけていきます。
ネット社会の問題なんかは今まさに実にリアルですよね。
警察の犯人を捕まえるためならなんでも許されるのかという疑問とか、被害者の感情はどこにぶつけたらいいのかとか。
本当に現代の日本が抱えている様々な問題を突きつけられます。
そこで、私達は、「どうせ人ごとだから」とか「自分には関係ない話しだし・・・」って思っていないでしょうか。
見て見ぬふりだったり、嫌いなもの、闇の部分に目をそむけてはいないでしょうか。
もちろん現実的ではないかもしれません。でも、だからこそ、こういう作品を通して、もし自分だったら、もし自分の家族だったら・・・って置き換えて考えてみることが必要な気がしました。
無関心や、単なる好奇心で加害者情報をを知りたがったり、煽ったりすることこそ、実はもの凄く罪深いのではないかと思いました。
途中、柳葉敏郎演じる(別な事件での)被害者の父親役のセリフはとっても重みがありました。
最後の方で、勝浦刑事(佐藤浩市)が語るシーンも一言一言がしっかり心に入ってきましたよ。
誰かを守るっていうのは人の痛みがわかること。
相手を思いやる心、痛みを自分のものとして受け入れられるかどうか。今、私達に足りないのは「想像力」だと言われていますよね。
こんなこと言ったら相手はどう思うか、とか、自分がやって欲しくないことは相手にはしないとか、きっと根はシンプルだと思うのです。
一人一人が今よりもう少し、相手を思いやる愛情を持てたら・・・そんな当たり前のことを改めて考えさせられた映画でした。
この映画は誰が悪いとか、何が悪いという風な作り方はしていません。あくまでも、こんな悲惨な現実があります。
あなたはどう思いますか?と見る側に判断をゆだねられています。
ヘタくそな文章を長々と書いてしまいましたが、お時間ある方はぜひ公式HPの監督からのメッセージ、読んでみて下さいね。
どの役者さんの演技も素晴らしいです。
もちろん、踊る大捜査線のスタッフですから、単純に映画としても楽しめる作品になっていましたよ。
主題歌 Libera 「You were there」
この歌で最後にとっても癒されます。