観る(46)


20081220(土)

映画「アフタースクール」

観る×46

映画「アフタースクール」

公開中もとっても評判が良かった大泉洋の主演映画
アフタースクール

残念ながら帯広での公開がなくって悔しい思いをしていたのですが、DVDが出たのでさっそく借りてみてみましたよ。

映画「アフタースクール」公式サイト外部リンク

大泉洋、佐々木蔵之介、堺正人、「今をときめく」と表現しても過言ではない3人の俳優陣ががっちりタッグを組んだ驚きのエンターテイメント。

まず脚本が素晴らしいですね。
脚本・監督 内田けんじさん、これからもとっても楽しみな監督さんです。

ストーリーを把握しようと、細部の小道具、役者さんの表情ひとつ、セリフの一語一句、聞き逃さないように見逃さないように、かなり意気込んで臨んだんですが、それでもやっぱり予想のできない展開に騙されてしまいました。

最近の映画のひとつの傾向でしょうかね?
観客をいかに上手に騙すか。

ヒットした映画、作品には多かれ少なかれその要素があるような気がします。
「マジック・アワー」「キサラギ」「容疑者Xの献身」etc
ドラマでも昨晩の「流星の絆」
トリックもしかり、人物設定や状況をちょっとずつ小出しにばらしながら最後の最後では大どんでん返し・・・みたいな。

でもこれが、とっても楽しいんですよね。
こっちもいつ裏切られるか、上手に騙されるか、それを楽しみに見に行ってるところがありますからね。

「アフタースクール」はそんな中でも突出した面白さでしたよ。緻密に練られた脚本、ストーリー展開にハラハラドキドキしながら、途中で「えっ?」と置いていかれて、それでも見続けていると最後にはパズルのピースがピタッと埋められます。

茂木先生の「アハ体験」ではないですが、見終わった後にはかなりのスッキリ爽快感も味わえますよ。

ちょっぴり切なかったり、あったかかったり、考えさせられる部分もあったりして、単純に「面白い」ものが好きな方には、予備知識はあまり入れないで楽しんで欲しい映画です。

エンドロール終わってもおまけついてますんで、そちらも見逃さないように。

DVDの特典として、監督・脚本の内田けんじさんと主演の大泉洋さんの解説つきもあります。
本編をノーマルで見終わった後に、こちらの解説付きでもう一度観ると、さらに拘りや監督の伝えたかった真意がわかって楽しいですよ。

この冬、イチオシのおすすめDVDだと思います。

主題歌monobright「あの透明感と少年」
もすっごくいい味出してました。
予告編



20081125(火)

「届けたい」「信じたい」~私は貝になりたい

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私は貝になりたい外部リンク

中居正広主演の映画、観てきました。

運命は豊松と家族を二度引き裂く・・・

非常に重く切ない、救いのないお話でした。

「戦争」で犠牲になった命、罪のない人間が虫けらのように殺されていく戦争そのものの悲劇を扱った物語はたくさんありますが、このお話はいわばサイドストーリー

苦労してやっと質素な人並みのシアワセを掴みかけた豊吉の家族のもとに赤紙が届きます。

非道な軍隊での過酷な兵役を終え、やっとのことで帰ってきた豊松、戦争も終わり今度こそ家族で平和に暮らせると思った矢先、再び悲劇が襲います。

なんとも不条理な戦犯という冤罪で・・・。

この時代に生まれてしまったというだけで、これほどの哀しみを背負わなければならなかったのか。

今の恵まれた世の中で暮らす私達にとって、この時代に感情移入するのは正直難しいかもしれません。
でも確かにあった事実、語り継がなければならない、受け止めなければならないお話だと思います。

この切ない辛いお話を、中居君、仲間由紀恵さんが本当に役になりきって、真剣に演じたことに大きな意味があると思いました。

中居君の演技はFANというひいき目抜きにしても素晴らしかったです。
丸刈りはもちろん、みるみるやせ細り、眼孔だけがギラギラ鋭くなっていく様、殺気すら感じる迫真の演技でした。

草なぎ君、鶴瓶さん、石坂浩二さんの演技も凄く印象に残りました。

悲劇的なお話なのに唯一救いがあるとすれば、非常に美しい日本の四季の風景と、健坊役の加藤翼君の名演技でした。
健坊、文句なしに可愛いです。
とっても素朴で、いじらしくって。
愛する家族を描くことで、余計に重松の無念が伝わってきます。

会場は思いの外、年配の方が多かったです。
やはりこの作品のテーマに感じる部分があるんでしょうね。

坊主の方は1000円で鑑賞できるという、ユニークな坊主割引もあるようですよ。

重すぎて観るのも辛そう・・・と言う方も多いかもしれません。
でも、やはり日本人として、過去の罪を認識するためにも、二度とこんな悲劇を繰り返さないためにも、ぜひたくさんの方に観て欲しい映画だと思いました。

久石譲さんの美しいメロディ、そしてミスチルの主題歌「花の匂い」
音楽もこの映画の哀しみを際だたせていましたよ。

「花の匂い」





20081111(火)

トウキョウソナタ

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トウキョウソナタ

シネとかちで上映されている映画

トウキョウソナタ外部リンク

を観てきました。

カンヌ映画祭にも出品された話題の作品ですね。


これ、怖かったです。
もちろん、ホラーとかではないんですが。

あまりにも現代の日本の家族を象徴してるようで・・・
会話とか設定がリアルなんです。

4人の家族がそれぞれ秘密をかかえていて、表面だけは取り繕っているような。

香川照之演じる父親は実はリストラされて毎日ハローワーク通い、でもそれを家族には言い出せない。
大学生のお兄ちゃんはアメリカで軍隊になることを志願。
小学6年生のボクは家族に内緒でピアノ教室に通い出す。

小泉今日子演じる母親の存在でかろうじて4人が繋がっているような危うい家族。

見かけは父親が威厳のある一昔前の日本の家族なんです。
でもその威厳は実はとっくに失われていて。
家族もそれを知りながらあえて口には出しません。

途中までは家族、特に父親がどんどん壊れていく様子が痛々しくて、かなり切ない気持になっていきます。
でもありえない話しではなくて、もしかしたら自分だって・・・というリアリティがもの凄く怖かった。

ある事件?をきっかけに最後には儚いけども希望の光が見えてくるのがせめてもの救いでした。

夫婦役の香川照之さん、小泉今日子さんの演技が素晴らしかったですね。

香川さんは今もっとも乗ってる俳優さんの一人ではないでしょうか?普通の人の中に住む狂気みたいなもの、ボロボロになりながらもどうにかしなくてはともがく感じをもの凄くリアルに演じていました。

キョンキョンもすっかり演技派の女優さんになりましたよね。彼女、この映画を作るときに、自分からシワまで撮ってとお願いしたそうです。
もちろん、美しい方なのですが、生きてきた年輪を感じさせるようなシワもリアルに映し、疲れた表情とか、どこか諦めた遠くをみているような瞳、見事に演じきっていましたね。

最後の演出に多少無理を感じてしまいましたが、希望を見いだすという意味では良かったのかな?

残念ながら帯広では14日までの上映ですが、気になった方は観る価値ありかもです。


香川照之さんといえば、先日やっとDVDで観た

キサラギ外部リンク

こちらの怪演も傑作でした。
この映画はうってかわってかなり笑えます。
まだ観ていないと言う方にはオススメのDVDですよ。






2008104(土)

容疑者χの献身

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容疑者χの献身

本日公開の映画

「容疑者χの献身」外部リンク

朝イチの回でさっそく観てきましたよ!

もうこれだけ毎日フジTVで宣伝してるので、みなさんご存知ですよね。

原作は東野圭吾さん直木賞受賞作品です。

なのでまず、ストーリーがとってもしっかりしています。
あえて私は原作は読まずに行きましたが、多分、原作を読まれた方でもしっかり楽しめる作品になっていると思います。

TVシリーズのテンポよい軽快な謎解きドラマではなく、映画版と言うことで、非常に重厚に作られていました。

事件そのものは、最初から犯人もわかっているし、理由も明確。
でもある人物を守ろうとしたある人物がいて・・・

虚言、盲点、心理戦、ブラフ、様々なトリックが複雑に絡まった
天才数学者vs天才物理学者の対決です。
しかもその二人は実はお互いを理解し合っていた親友で・・・。

湯川教授役の福山雅治はもちろん、石神哲哉役の堤真一、花岡靖子役の松雪泰子の演技が素晴らしいです。
(特に松雪泰子は前回DMCでの女社長役を観た後だったので、そのGAPにさすが女優だと感嘆しました)

映像的にもヒントや伏線が散りばめられていて、これは何か意味があるんだろうな?とはわかるのですが、最後の最後までうまく騙されながら物語が進んでいきます。

根底に流れてるのはやはり深い深い「愛」なんですよね。

TVシリーズとは違った湯川教授の人間らしい苦悩も垣間見られて、最後は本当に泣けました。

話題作なので、もう少しライトな感じで見に行かれる方も多いと思いますが、いい意味で期待を裏切られる、とっても感動する作品に仕上がっていましたよ。観た後もしばらく余韻の残る映画です。

これから行かれる方はぜひハンカチはお忘れなく。

主題歌
KOH+「最愛」外部リンク

とっても素敵な珠玉のバラード
この歌詞もじっくり聴き直すとまたしばらく映画の余韻を楽しめそうです。


画像
次回必ず見に行くのはコレ
こっちも絶対泣いちゃうんだろうなぁ。
彼の真面目な演技、今から楽しみにしています。






2008724(木)

五味太郎「絵本の時間」とダンデライオン

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五味太郎「絵本の時間」とダンデライオン

帯広道立美術館で開催されている
五味太郎作品展[絵本の時間]を観て来ました。
五味太郎作品展外部リンク

五味太郎さん、絵本作家としてはもちろん、様々な分野で活躍されている、世界的に有名な作家さんですよね。

彼の原色ではない独特の色遣い、(濃い紫やマゼンタっぽい色、からし色などのイメージが)ちょっとコケティッシュな人物像や可愛らしい動物の絵が凄く好きなんですよね。

読者層は赤ちゃんから大人まで・・・本当に幅広いFANがいるのではないでしょうか?

今回は「がいこつさん」「まどからのおくりもの」「ことわざ絵本」
「みんながおしえてくれました」「ぽぽぽぽぽ」「あそぼうよ」
「ももたろう」「ねぇおはなししてよ」「みんなうんち」「かかかかか」


という10冊の絵本から原画が飾られています。

どれも本当に優しいタッチで、本によってそれぞれわかりやすいメッセージが絵から文章からしっかり伝わってきました。

特に「ことわざ絵本」はことわざをわかりやすく絵で表現して、隣のページには五味さん独自のアレンジで解説、大人でもクスッと笑ってしまう素敵な作品でしたよ。

「絵本」ってとってもシンプルでストレートに伝わってくる万国共通のツールですよね。
五味さんの絵も見ているだけでこっちまで優しい気持ちになれてユーモアがきいているので自然に笑顔になれちゃうんです。

五味さんのアーティストとしての側面
もうひとつの五味太郎GomitaroANNEX外部リンク

のからの作品、「光と影のドローイング」と「それぞれの時計」
の展示もありました。

こっちは大人モードでとってもお洒落!
家にこんなのあったら素敵だとろうなぁ・・・とうっとりしてみてましたよ。

平日の午前中ということで、どこかの小学校の見学とバッティング・・
とっても賑やかでちょっと静かに見られなかったのが残念でした。


美術館に行く前に、ちょうど時間があったので念願の
ダンデライオン様、初来店です!

開店からかなり経ちましたが、いまだに店内では行列が・・・
10:30OPENの10分後くらいに行ったのですが、やはり並んでから購入するまで20~30分はかかったかなぁ?

これから行かれる方もしばらく待ち時間は覚悟しておいたほうがいいかもです。
いろとりどりの可愛らしいドーナツは大きさも大きめです。
画像
ドーナツは¥130~¥210
オールドファッション、星型ドーナツ、ハート型etc
まず見た目からしてとっても可愛らしいですよね。

画像
ダンデライオンボール¥160はひとくちサイズのころころドーナツが10Pくらい入っています。
とっても素朴な甘すぎないドーナツ、これはちょっとお買い得かもですね。




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