2019年11月12日(火)
2018年インド旅行記・1
旅行記×41
1月29日
3年ぶりの南インドとスリランカ、40日間の旅が始まった。
そのうちインドの旅は30日間の予定だ。
これだけの日数でも、時間が全然足りないと感じる。
私にとっては、少し駆け足気味の日程なのである。
インドは何度も旅しているので、国土の巨大さ広大さは理解しているつもりだ。
今回は南インド全州、つまりケララ、タミルナドゥ、カルナタカ、ゴア、アンドラプラデシュを訪問することに決めていた。
日本料理においても東西の味付けの違いはもちろん、各都道府県独特の料理がある。
当然、南インドも料理に地域性がある。
全ての州を回り、各州の料理の違いを体感したいという思いがあった。
私の南インドの旅は、ケララ州コーチンから始めるようにしている。
大好きな街だからというのもあるし、知り合いが何人か出来ているので、まず最初に彼らに会いたいからだ。
1月30日
コーチンに来て、まず最初に感じたこと。
そして、このあと何度も痛感したこと。
3年という月日は、物事を大きく変えてしまう。
前回の訪問時との大きな違い。
最初に私が気づいたのは、スマートフォン(スマホ)の爆発的な普及だ。
移動途中で見る人々の様子は、日本でもおなじみの光景。
どこへ行っても老若男女、みなシャカシャカとスマホへ指先を動かしている。
空港からフォートコーチンへの移動は、直行バスを利用する。
一番安く移動できる手段を迷わずに選択。
ここに来るのは通算4回目で、交通アクセスで悩むことは全くない。
目的地のフォートコーチンに到着後、最初に行うことは宿探しだ。
前回泊まった宿に向かったが満室だったので、スタッフに近くにある同じ経営者の宿を紹介してもらった。
フロントで宿泊代の交渉をするが、なかなか安くならない。
「私はあなたを知っていますよ。5年前に料理教室に参加した日本人です。私を覚えていませんか、ディプ?」
自分の名前を呼ばれ、男の顔色が変わった。
「思い出した!君は友人だ。わかった。宿代を安くしよう」
「以前のように、奥様から料理を習うことができますか」
私が相談すると「もちろん!」と快諾。
翌日から2日間また料理教室をやってもらえることになった。
「マルコスはいますか?」
ディプに聞いてみた。
「ノー」
ここで働いているわけではないようだ。
「彼に伝えておくよ。近いうちに彼が君に会いに来るだろう」
どこで誰が何をしているのか把握しているようだ。
部屋で小休止したあと、お土産を持参してスニが働く高級ブティックに向かった。
前回の訪問から、もう3年も経ったのか、早いものだ・・・
突然私が店にやってきたら驚くだろうと思い、彼らには事前に連絡していなかった。
シャンやスニはいるだろうか?
どちらかが店番をしているはずだ。
二人とも元気かな。
「あれ?」
おかしい。
以前あった場所に間違いなく来ていたのだが、店の看板が消えていた。
店内はもぬけの殻で、空きテナントになっていたのだ。
「ウソだろ!?」
つづく
3年ぶりの南インドとスリランカ、40日間の旅が始まった。
そのうちインドの旅は30日間の予定だ。
これだけの日数でも、時間が全然足りないと感じる。
私にとっては、少し駆け足気味の日程なのである。
インドは何度も旅しているので、国土の巨大さ広大さは理解しているつもりだ。
今回は南インド全州、つまりケララ、タミルナドゥ、カルナタカ、ゴア、アンドラプラデシュを訪問することに決めていた。
日本料理においても東西の味付けの違いはもちろん、各都道府県独特の料理がある。
当然、南インドも料理に地域性がある。
全ての州を回り、各州の料理の違いを体感したいという思いがあった。
私の南インドの旅は、ケララ州コーチンから始めるようにしている。
大好きな街だからというのもあるし、知り合いが何人か出来ているので、まず最初に彼らに会いたいからだ。
1月30日
コーチンに来て、まず最初に感じたこと。
そして、このあと何度も痛感したこと。
3年という月日は、物事を大きく変えてしまう。
前回の訪問時との大きな違い。
最初に私が気づいたのは、スマートフォン(スマホ)の爆発的な普及だ。
移動途中で見る人々の様子は、日本でもおなじみの光景。
どこへ行っても老若男女、みなシャカシャカとスマホへ指先を動かしている。
空港からフォートコーチンへの移動は、直行バスを利用する。
一番安く移動できる手段を迷わずに選択。
ここに来るのは通算4回目で、交通アクセスで悩むことは全くない。
目的地のフォートコーチンに到着後、最初に行うことは宿探しだ。
前回泊まった宿に向かったが満室だったので、スタッフに近くにある同じ経営者の宿を紹介してもらった。
フロントで宿泊代の交渉をするが、なかなか安くならない。
「私はあなたを知っていますよ。5年前に料理教室に参加した日本人です。私を覚えていませんか、ディプ?」
自分の名前を呼ばれ、男の顔色が変わった。
「思い出した!君は友人だ。わかった。宿代を安くしよう」
「以前のように、奥様から料理を習うことができますか」
私が相談すると「もちろん!」と快諾。
翌日から2日間また料理教室をやってもらえることになった。
「マルコスはいますか?」
ディプに聞いてみた。
「ノー」
ここで働いているわけではないようだ。
「彼に伝えておくよ。近いうちに彼が君に会いに来るだろう」
どこで誰が何をしているのか把握しているようだ。
部屋で小休止したあと、お土産を持参してスニが働く高級ブティックに向かった。
前回の訪問から、もう3年も経ったのか、早いものだ・・・
突然私が店にやってきたら驚くだろうと思い、彼らには事前に連絡していなかった。
シャンやスニはいるだろうか?
どちらかが店番をしているはずだ。
二人とも元気かな。
「あれ?」
おかしい。
以前あった場所に間違いなく来ていたのだが、店の看板が消えていた。
店内はもぬけの殻で、空きテナントになっていたのだ。
「ウソだろ!?」
つづく
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