2019年11月18日(月)
2018年インド旅行記・7
旅行記×41
2月8日
南ゴアのパロレム。
おそらく日本ではほとんど知られていないビーチリゾート地だ。
だからこそ、つい行ってみたくなってしまうのが私の性分。
ここは欧米人の旅行者がとても多い。
そして日本人はおろか、インド人以外のアジア系人種を全くみかけない。
街を散策していると、誇らしげな看板が立っているのを見つけた。
「ロンリープラネット推薦!ラウルの料理教室」
ロンリープラネットとは、英語で書かれた欧米人御用達の旅行ガイドブックである。
私は英語があまり読めないけれども、地図が正確なので、この本を購入して持ち歩いていた。
自分の持っているロンリープラネットで確認してみると、確かに「ラウルの料理教室」が載っていた。
ちなみに、このガイドの推薦する宿やレストランへ行くと欧米人と頻繁に遭遇する。
海外旅行で「地球の歩き方」のおすすめの店に行くと日本人と頻繁に遭遇するのと同じである。
気になったので料理教室に参加することを決めた。
事務所を訪問してみると、先生のラウルに会うことが出来た。
彼にメニュー構成を聞いてみたら、あくまでも欧米人観光客向けのわかりやすさを重視したものらしい。
私は可能ならば、ゴア地方の伝統的な料理も加えてほしい、とリクエストした。
翌日。
料理教室が始まった。
参加者は15人。
私以外の東洋人はいない。
アウェー感の強い空間である。
4人一組で協力して料理を作るようだ。
調理は玉ねぎをスライスしてみじん切りにすることから始まった。
しかし参加者の調理スピードの遅さに閉口する。
誰もがスローモーション再生映像のような包丁の動きである。
玉ねぎ一個切るのに5分くらいかかっている。
ここの参加者は調理経験がないのだろうか?
遅れているグループは、ラウル先生や調理助手がアシストに入り、時間を調整していく。
先生の指示した量の玉ねぎをフライパンに入れ、ざっくり切ったトマト、みじん切りの生姜やニンニク、青唐辛子を炒めながらカレーを作っていく。
同じテーブルで調理していた隣の若い女性が、アルゼンチン出身ということがわかった。
「Hola,soy de Japon.Mucho gusto」(どうも。日本から来ました、よろしくね)
彼女にスペイン語で挨拶したら、とても喜んでくれた。
私は中南米に2回行った経験があり、ほんの少しスペイン語が話せるのだ。
調理台の対面にいた初老の女性が「私はチリのアタカマ砂漠に行ったことあるわよ」と話しに入ってきて、料理そっちのけで南米話で盛り上がる。
「・・・・」
私たちの様子を見て、やれやれ、と困った顔をするラウル先生。
1時間半で料理は完成した。
チキンシャクティ、これはラウル先生が私のリクエストに応じたメニューだ。
ほうれん草カレー
マッシュルームカレー
チャパティ
待ちに待った食事の時間だ。
しかし・・・
私たちに快く思わない人物が一人いた。
料理教室に参加せず、調理室の様子を窓越しに見学していた人物。
アルゼンチン女性の彼氏、エクアドル人男性である。
彼氏は試食が始まり調理室の中に呼ばれると、私とアルゼンチン女性の間の席に割り込んで入ってきた。
私と彼女に話をさせたくないのだ、と感じた。
彼氏は料理教室が終了したあと、周囲に見せつけるように彼女にキスをしまくっていた。
それを見ていた欧米人たちは、冷ややかな表情。
私は以前、南米の飛行機に乗った時に、同じような体験をしたことがある。
偏見かもしれないが、今回の件で南米の男は嫉妬深いな、と私は確信したのである。
カルナタカ州で崩した体調も戻りつつあり、食欲も回復しつつあった。
翌日、同じく南ゴアのマルガオに移動することになった。
つづく
南ゴアのパロレム。
おそらく日本ではほとんど知られていないビーチリゾート地だ。
だからこそ、つい行ってみたくなってしまうのが私の性分。
ここは欧米人の旅行者がとても多い。
そして日本人はおろか、インド人以外のアジア系人種を全くみかけない。
街を散策していると、誇らしげな看板が立っているのを見つけた。
「ロンリープラネット推薦!ラウルの料理教室」
ロンリープラネットとは、英語で書かれた欧米人御用達の旅行ガイドブックである。
私は英語があまり読めないけれども、地図が正確なので、この本を購入して持ち歩いていた。
自分の持っているロンリープラネットで確認してみると、確かに「ラウルの料理教室」が載っていた。
ちなみに、このガイドの推薦する宿やレストランへ行くと欧米人と頻繁に遭遇する。
海外旅行で「地球の歩き方」のおすすめの店に行くと日本人と頻繁に遭遇するのと同じである。
気になったので料理教室に参加することを決めた。
事務所を訪問してみると、先生のラウルに会うことが出来た。
彼にメニュー構成を聞いてみたら、あくまでも欧米人観光客向けのわかりやすさを重視したものらしい。
私は可能ならば、ゴア地方の伝統的な料理も加えてほしい、とリクエストした。
翌日。
料理教室が始まった。
参加者は15人。
私以外の東洋人はいない。
アウェー感の強い空間である。
4人一組で協力して料理を作るようだ。
調理は玉ねぎをスライスしてみじん切りにすることから始まった。
しかし参加者の調理スピードの遅さに閉口する。
誰もがスローモーション再生映像のような包丁の動きである。
玉ねぎ一個切るのに5分くらいかかっている。
ここの参加者は調理経験がないのだろうか?
遅れているグループは、ラウル先生や調理助手がアシストに入り、時間を調整していく。
先生の指示した量の玉ねぎをフライパンに入れ、ざっくり切ったトマト、みじん切りの生姜やニンニク、青唐辛子を炒めながらカレーを作っていく。
同じテーブルで調理していた隣の若い女性が、アルゼンチン出身ということがわかった。
「Hola,soy de Japon.Mucho gusto」(どうも。日本から来ました、よろしくね)
彼女にスペイン語で挨拶したら、とても喜んでくれた。
私は中南米に2回行った経験があり、ほんの少しスペイン語が話せるのだ。
調理台の対面にいた初老の女性が「私はチリのアタカマ砂漠に行ったことあるわよ」と話しに入ってきて、料理そっちのけで南米話で盛り上がる。
「・・・・」
私たちの様子を見て、やれやれ、と困った顔をするラウル先生。
1時間半で料理は完成した。
チキンシャクティ、これはラウル先生が私のリクエストに応じたメニューだ。
ほうれん草カレー
マッシュルームカレー
チャパティ
待ちに待った食事の時間だ。
しかし・・・
私たちに快く思わない人物が一人いた。
料理教室に参加せず、調理室の様子を窓越しに見学していた人物。
アルゼンチン女性の彼氏、エクアドル人男性である。
彼氏は試食が始まり調理室の中に呼ばれると、私とアルゼンチン女性の間の席に割り込んで入ってきた。
私と彼女に話をさせたくないのだ、と感じた。
彼氏は料理教室が終了したあと、周囲に見せつけるように彼女にキスをしまくっていた。
それを見ていた欧米人たちは、冷ややかな表情。
私は以前、南米の飛行機に乗った時に、同じような体験をしたことがある。
偏見かもしれないが、今回の件で南米の男は嫉妬深いな、と私は確信したのである。
カルナタカ州で崩した体調も戻りつつあり、食欲も回復しつつあった。
翌日、同じく南ゴアのマルガオに移動することになった。
つづく
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