2016年3月7日(月)
2015年 インド旅行記①
今回の南インド・スリランカ旅行記(2015年)を書くにあたり、話を少し巻き戻すのをご容赦願いたい。
現在Facebookで、私と繋がっている友人スニ。
南インド・ケララ州コーチン在住、知性的な風貌をした20代半ばの女性である。
まず彼女との出会いについて説明したいと思う。
2012年10月。
当時無職だった私はカレー屋を開業するための勉強と称して、南インドを旅していた。
料理教室の受講。食器の買い付け。現地レシピ本の購入。
滞在の目的はほぼ達成し、インドでの旅は終盤を迎えていた。
港町コーチンに滞在中だった私は、日本に持って帰る土産をどうするか悩んでいた。
象の置物や仏像、アクセサリーといった民芸品は、ありきたりで欲しくない。
冷やかしのつもりで、滞在中の安宿の近くにあった高級ブティックに入ってみた。
店内に陳列されているTシャツ、バッグ、文具などを眺め、手に取り非常に驚いた。
どれも生地や縫製がしっかりしていて安っぽくないし、とてもデザインが洗練されている。
しかも最先端のクリエーターが手がけたと思われるイラストやデザインから、とてもインドらしさを感じるのだ。
「これは、すごくイイ!」
たくさん買って日本に持って帰ろうと思った。
問題が一つあった。
灰皿一個300ルピー。Tシャツ1000ルピー。
インドの物価事情では、ありえないくらい値段が高いのだ。
私の泊まっていた安宿が500ルピー、ミールス(カレー定食)が50ルピーだった。
たしかに品質が高いのは認めるが、日本と比較しても変わらない強気の価格設定なのである。
「なんでこんなに高いの?まとめて買うから、もっと安くしてくれないか?」
店員の女性に尋ねる。
インドお決まりの価格交渉が始まると思いきや、答えは「NO」
「ノーって・・ウソでしょ」
「FIX PRICE」(価格は変えられません)
「信じられない!ここはインドでしょう?何故?」
「これはブランド品だから、値下げには応じられないのです」
「そうか・・・インドにもブランド品があるのか・・・どうしてもダメかな?」
「ダメなものは、ダメです」
ちなみに、この店のメイン顧客は、外国人観光客と富裕層のインド人だそうである。
文章だけ読むと冷淡な対応に感じるかもしれないが、彼女はニコニコ笑いながら言っているのである。
この店員さんは愛嬌があって面白い人だなあ。
私は結局ここの商品と店員が気に入ってしまい、陳列されている雑貨類が開店予定の自分の店のディスプレイに使えそうだと感じ、土産というよりも自分用として、たくさん買うことになった。
そして買い物のあとしばらく雑談し、彼女とアドレス交換をした。
彼女の名刺を受け取り、名前がスニだと知った。
帰国後facebookで彼女の名前を見つけ、友達申請をして繋がった。
すると、私がfacebookの画面を開いていると、どういうわけか月一くらいのペースで彼女からチャットが入ってくるのだ。
しかしながら私の英語力では、たいした会話はできない。
家族のこと。仕事のこと。友人たちの話。特別な話は何もない。
私が商売を始めたあとは「順調なの?」と彼女はよく聞いてきたが。
簡単な語彙で、いつも他愛のない話をしていた。
そもそもインドで会ったときは、あくまでも店員と顧客の関係で、まさかチャットを使ってお互い近況報告をする関係になるとは思わなかった。
ケララ州はインドの中でも開放的な土地柄だとは聞いてはいたが、外国人男性とインド人女性が個人的な話をする機会は、あまりないケースだろう。
インターネットを使って、普段かかわりのない人間と気ままに会話するのが、彼女にとって好都合だったのかもしれない。
彼女と会話をしていると喜怒哀楽のリアクションに日本人にはない感覚があり、とても新鮮で興味深かった。
彼女も私に対して同様に感じ、楽しんでいたのだろう。
貴重な機会だと感じていたので、私が商売を始める前から現在に至るまで、時間の許すかぎり彼女のおしゃべりに付き合っていたのだった。
つづく
現在Facebookで、私と繋がっている友人スニ。
南インド・ケララ州コーチン在住、知性的な風貌をした20代半ばの女性である。
まず彼女との出会いについて説明したいと思う。
2012年10月。
当時無職だった私はカレー屋を開業するための勉強と称して、南インドを旅していた。
料理教室の受講。食器の買い付け。現地レシピ本の購入。
滞在の目的はほぼ達成し、インドでの旅は終盤を迎えていた。
港町コーチンに滞在中だった私は、日本に持って帰る土産をどうするか悩んでいた。
象の置物や仏像、アクセサリーといった民芸品は、ありきたりで欲しくない。
冷やかしのつもりで、滞在中の安宿の近くにあった高級ブティックに入ってみた。
店内に陳列されているTシャツ、バッグ、文具などを眺め、手に取り非常に驚いた。
どれも生地や縫製がしっかりしていて安っぽくないし、とてもデザインが洗練されている。
しかも最先端のクリエーターが手がけたと思われるイラストやデザインから、とてもインドらしさを感じるのだ。
「これは、すごくイイ!」
たくさん買って日本に持って帰ろうと思った。
問題が一つあった。
灰皿一個300ルピー。Tシャツ1000ルピー。
インドの物価事情では、ありえないくらい値段が高いのだ。
私の泊まっていた安宿が500ルピー、ミールス(カレー定食)が50ルピーだった。
たしかに品質が高いのは認めるが、日本と比較しても変わらない強気の価格設定なのである。
「なんでこんなに高いの?まとめて買うから、もっと安くしてくれないか?」
店員の女性に尋ねる。
インドお決まりの価格交渉が始まると思いきや、答えは「NO」
「ノーって・・ウソでしょ」
「FIX PRICE」(価格は変えられません)
「信じられない!ここはインドでしょう?何故?」
「これはブランド品だから、値下げには応じられないのです」
「そうか・・・インドにもブランド品があるのか・・・どうしてもダメかな?」
「ダメなものは、ダメです」
ちなみに、この店のメイン顧客は、外国人観光客と富裕層のインド人だそうである。
文章だけ読むと冷淡な対応に感じるかもしれないが、彼女はニコニコ笑いながら言っているのである。
この店員さんは愛嬌があって面白い人だなあ。
私は結局ここの商品と店員が気に入ってしまい、陳列されている雑貨類が開店予定の自分の店のディスプレイに使えそうだと感じ、土産というよりも自分用として、たくさん買うことになった。
そして買い物のあとしばらく雑談し、彼女とアドレス交換をした。
彼女の名刺を受け取り、名前がスニだと知った。
帰国後facebookで彼女の名前を見つけ、友達申請をして繋がった。
すると、私がfacebookの画面を開いていると、どういうわけか月一くらいのペースで彼女からチャットが入ってくるのだ。
しかしながら私の英語力では、たいした会話はできない。
家族のこと。仕事のこと。友人たちの話。特別な話は何もない。
私が商売を始めたあとは「順調なの?」と彼女はよく聞いてきたが。
簡単な語彙で、いつも他愛のない話をしていた。
そもそもインドで会ったときは、あくまでも店員と顧客の関係で、まさかチャットを使ってお互い近況報告をする関係になるとは思わなかった。
ケララ州はインドの中でも開放的な土地柄だとは聞いてはいたが、外国人男性とインド人女性が個人的な話をする機会は、あまりないケースだろう。
インターネットを使って、普段かかわりのない人間と気ままに会話するのが、彼女にとって好都合だったのかもしれない。
彼女と会話をしていると喜怒哀楽のリアクションに日本人にはない感覚があり、とても新鮮で興味深かった。
彼女も私に対して同様に感じ、楽しんでいたのだろう。
貴重な機会だと感じていたので、私が商売を始める前から現在に至るまで、時間の許すかぎり彼女のおしゃべりに付き合っていたのだった。
つづく
2016年3月4日(金)
スリランカ海鮮カレー
こんにちは、サンサーラです。
週末に向けて、何点かお知らせします。
①新登場 スリランカ海鮮プレート 1350円
エビカレー、白身魚のカレー、テルダーラ(イカのスパイス炒め)、アンブルティヤル(青魚のゴラカ煮)と、シーフードが満載の一皿です。
スリランカカレーファンの方は必食ですね(笑)
②エビのWカレー 1200円
スリランカと南インドのエビカレーが一皿に。
スパイスの違いを楽しんでください。
③牡蠣の薬膳カレー 1250円 牡蠣のシャクティ 1250円
牡蠣カレーも、そろそろ終わりです。お早めにどうぞ。
④再登場 ポーク・ビンダルー 980円
リピート率の非常に高いポークカレーです。
辛口好きの方にオススメ。
⑤再登場 かすべ65 580円
常連さまには、すっかりお馴染みのメニュー。
かすべの唐揚げ・スパイス和えです。
コリコリの食感がヤミツキに。
という訳で、今週末は気になるメニューが目白押しです。
是非お試しください。
週末に向けて、何点かお知らせします。
①新登場 スリランカ海鮮プレート 1350円
エビカレー、白身魚のカレー、テルダーラ(イカのスパイス炒め)、アンブルティヤル(青魚のゴラカ煮)と、シーフードが満載の一皿です。
スリランカカレーファンの方は必食ですね(笑)
②エビのWカレー 1200円
スリランカと南インドのエビカレーが一皿に。
スパイスの違いを楽しんでください。
③牡蠣の薬膳カレー 1250円 牡蠣のシャクティ 1250円
牡蠣カレーも、そろそろ終わりです。お早めにどうぞ。
④再登場 ポーク・ビンダルー 980円
リピート率の非常に高いポークカレーです。
辛口好きの方にオススメ。
⑤再登場 かすべ65 580円
常連さまには、すっかりお馴染みのメニュー。
かすべの唐揚げ・スパイス和えです。
コリコリの食感がヤミツキに。
という訳で、今週末は気になるメニューが目白押しです。
是非お試しください。
2016年2月26日(金)
週末は海鮮カレー
2016年2月19日(金)
週末ミールス
こんにちは、サンサーラです。
週末に向けてのお知らせです。
南インドのカレー定食・ミールス MEALS(1400円)提供します。
今週の月曜日にFM・WINGの番組に出演させていただいた時に、南インドカレーの特徴やミールス、魚カレーについてコメントいたしました。
ラジオを聴いた方の中で
「ミールスって、どのようなカレーなんだろう?」
と思った方もいると思いましたので、急遽用意することにしました。
ミールスは今まで何回かスポット的に提供してきましたが、今回は内容を一部変更しています。
初めての方はもちろん、リピーターの方も楽しんでもらえると思います。
是非お試しください。
週末に向けてのお知らせです。
南インドのカレー定食・ミールス MEALS(1400円)提供します。
今週の月曜日にFM・WINGの番組に出演させていただいた時に、南インドカレーの特徴やミールス、魚カレーについてコメントいたしました。
ラジオを聴いた方の中で
「ミールスって、どのようなカレーなんだろう?」
と思った方もいると思いましたので、急遽用意することにしました。
ミールスは今まで何回かスポット的に提供してきましたが、今回は内容を一部変更しています。
初めての方はもちろん、リピーターの方も楽しんでもらえると思います。
是非お試しください。