20111223(金)

帯広市内 死の彷徨!


帯広市内 死の彷徨!

深々と降り積もる雪の中、もうどの位歩き続けているのだろう?

車の轍がある所は歩きやすいのだが、無い所はひざ下まである雪をラッセルしながら後ろを歩く妻に負担が掛からないよう歩き続けている。
「大丈夫?」妻が話しかけるが「大丈夫だよ」の言葉が出てこない。

雪は町を覆いつくすかのように降り続けている。
疲れた。
無事に家まで帰りつけるだろうか?

歩き続けてふと気付くと私のコートの裾を掴んでいた妻の手が感じられない。
振り向くと雪の中に倒れてる妻の姿が!

「大丈夫か!しっかりしろ!」
すでに雪が積もっている妻の顔を軽く叩いてみる。
「なんだかとっても眠たいの」
寝るな!寝たら死ぬぞ!

これ以上歩くことが出来ない妻を背負って腰の辺りまで積もった雪の中を一歩一歩足を踏み締めてよろけながら歩き出す。

妻を励ます為にいろいろと話しかける。
「大丈夫だ、もうすぐ家に着くからな!」
「家に着いたら暖かいココア飲もうな」
最初の内は「うん」「うん」って短く返事をしていた妻が無言になった。
私の体力も限界だ。

静かに妻を雪の上に下ろしてみると、真っ青な顔に紫色の唇。
肩を揺すってみても両手はぶらーんと下がったまま反応が無い。
「夕海、夕海!しっかりしろ!家はもうすぐだ!目を開けろ!」
必死に呼びかけると薄く目を開けて「私はいいからパパだけでも帰って」と、か細い声で返事をした。
「バカヤロー一緒に帰るんだ!しっかりしろ!」
もう一度なんとか妻を背負って荒い息を吐きながら、胸の下まである雪の中を一歩進んでは立ち止まり、一歩進んでは倒れそうになりながら、緩慢な動作で歩いていく。

が、とうとう私も歩けなくなった。
妻の身体を雪の中に横たえ、それが義務のように「大丈夫か?」と聞いてみる。
妻はすでに無反応だ。
「パパだけでも帰って」という妻の言葉が頭の中で回っている。
このままでは二人とも行き倒れだ。この雪では救急車も動けないだろうし、大体呼ぶにしても、ここが何処なのかも分からない。

反応が無くなった妻の顔を見ながらしばらく佇んでいたが、頭の中では「パパだけでも」の言葉が回り続けている。

「待ってろよ、今すぐに人を呼んでくるからな!」
妻を残して胸の上まである雪の中を必死に歩き出す。

でも、なんだか疲れたな。
足が前に進まないし、凄く眠たくなってきた。
俺、ちゃんと歩いているのかな~?
雪で真っ白なはずなのに目の前が真っ暗だ。

ボーっとした頭で、家はまだかな~?って考える。
帰ったらレイラは喜んで飛びついてくるんだろうな。
子供たちはもう寝たかな?
でも、妻は起きて待ってるんだろうな~、もうすぐ帰るよ。



、、、、、少し寝たみたいだ。

目が覚めたら不思議なことに大きな川が流れていて、周りに沢山の花が咲いてる。
あれっ?変だな、さっきまで雪の中を歩いていたはずなのに?

おかしいな~と思いながら川の向こうを見たら女の人が手を振っているのが見える。

妻だ!
俺の帰りが遅いから妻が迎えに来てくれたんだ!

今すぐ帰るよ、待たせてゴメンな。
俺も笑顔で手を振りながら川の上を歩いて妻の元へと急いだ。

※若干フィクションが含まれてます(^ε^)


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ども、しっぽです"(>_<"")V"

すっごい雪でしたね~。

あの雪の中昨日の夜は久しぶりに飲みに出ました。カルピスもち持って(笑)
場所は勿論『リバティー』っす。

ママは「今日はどうしたの?誕生日?」などと聞いてきたので「イヤイヤ、ママの顔を見に来たんだよ」などと誤魔化しながらビールを一杯いっぱい飲んで楽しい誕生日を過ごしました(爆)

ママ、すっげー鋭いな~昨日は俺の35回目の誕生日でした(*^m^*)

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リバティーを出て表に行ったら、すごい勢いで雪が降っていた!
そりゃもう、ちょっと歩いたらコートのフードに溜まるくらい!

でも、タクシーは沢山停まっているから大丈夫だろうともう一軒『ブルーム』に飲みに行ったのが間違いだった!

いや、ブルームも楽しかったけど、店から外に出たら、、、、、、、、、、、、タクシーが一台も居ない、、、、、、、(ё_ё)

オイオイ、どうする?

って、突っ立っててもしかたないので取りあえず家の方向に歩くことにした。
その内空車が来るだろうっていう甘い考えはすぐに打ち壊されましたとさ(爆)

結局家まで一時間かけて歩いて帰りましたとさ(×_×;)

で、冒頭に戻ると(笑)






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しっぽ
レイラ♂
アイヌ語のレラ=風からとりました。
風のように自由に生きて欲しいと思って付けました。

ポンタ♀
真っ黒ニャンコ
生後2ヶ月で捨てられる
本名はポコ。
享年13歳、アタシの膝の上で旅立ちました。
幸せな時間をありがとう。

幸(さち)♀

皆で撫でながら最期を迎える事が出来ました。
優しい時間をありがとう。

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属性個人
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