2022116(日)

中古住宅購入時の各種リスクについて


中古住宅の購入の場合、リスクはあります。

国土交通省も中古住宅売買のトラブルが多いので、「建物状況調査」を制度化しましたが、市場で十分に理解され、運用されているかは何とも言えません。

私たち不動産業者がその役目を負っているのですが、不理解や十分な知識が無い業者も数多くあります。

売る側からすると、リスクのほとんどは契約書類上の文章で無くなるものなのですが、

買う方からすると、リスクは消えません。

新築は10年、業者による改修済の物件などは短期間とはいえ、最低限の保証が付くので安心して単なる中古住宅は保証は付きません。

まれに保証の付いた検査済の物件もありますが、負担すべき経費が大きく、価格に転嫁せざるを得ません。

安価で良質な物件を得るには建物を見極めることが出来なければ判断できません。

これは不動産業者だけでは難しいものです。ですから建物の調査は専門家に任せるための制度が必要だったのです。

それに、前に挙げた建物状況調査でも調査でわかるのは、防水と構造のみです。内装や設備、電気等は調査の対象外です。

安心できなければ怪しい部分を自費で取り換えたり、改修工事を行うか、高額な建物保証などに申し込むなどが必要です。

ここまでくると、中古を買うメリットは少なくなり、いっそ、新築を建てた方が良いかもしれません。

逆を言えば、多少の難が出ることは分かった上で中古購入を選ぶ必要があります。

建物を解体するにも、検査するにもお金がかかる時代です。

リスクの大きさとお金を把握したうえで判断したいものです。

お悩みの時はご相談ください。






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