200837(金)

ドクターの治療方針

去年の年末に物につまずいて転び、ヒザをしたたか打った
その瞬間はとにかくヒザが痛くて、自分の老化を嘆いた
ところが数時間後、右手首が異常に腫れている事に気付いた
折れてるな・・瞬間的にドクターになった俺は、いつもの自己診察をした
この位なら病院に行かずに治せる・・ドクターはさっさと治療方針を決めてしまった
そして2ヵ月半が経った現在、手首の骨が「ふたこぶラクダ」のように出っ張っているが、とりあえずは完治した

でも俺のドクターぶりは、大学時代の奇跡の腰痛治療から始まっていた

その朝目覚めた俺は、起き上がろうとしても身体がピクリとも動かなかった
何だ?こんなに意識がしっかりした金縛りがあるのか?そう思った
両手だけが動くのだが、起き上がることも寝返りをすることも出来ない
その頃下宿生活をしていたのだが、もう既に春休みになっていてほとんど人がいなく、助けを呼ぼうにも誰もいない
トイレに行きたかった俺は、半日ほどかかってようやく横向きになり
カメのようにノロノロと這いながら2時間位かけて何とか用を足した
そしてドクターは考えた・・まずは2~3日様子をみよう・・
それからドクターの治療が始まった(いや・・治療と言うよりはただのガマンだった)
眠っている間に足が伸びてしまうと翌朝動けなくなる事を知ったドクターは
横になって寝たり、ヒザの下にクッションを置いて寝たり
挙句の果ては浴衣のひもで首とヒザを縛り付け、眠っている間に身体が伸びなくするという何ともSMチックな治療方法を考えついたりした
そして最終的に考えついたのは、そうか・・イスに座って寝ればいいんだ・・
それから俺は1ヶ月もの間本当にイスに座ったまま眠る生活をした(いや、医者に行けよ・・)

当時ペリカンのマークのついた会社に就職が決っていた俺は
引越しをしなければいけなかった
でも当然自分では身動きがとれず、結局は「お任せパック」なるもので引越しをすることになった
引越し当日、2人のペリカン社員の人が箱詰めから荷造り・積み込みまで全てをやってくれた
俺はただどこかの国の王様のようにイスに座ってその作業を見ていた
何とも気まずい時間・・
ペリカン社員はきっと・・「何だこの新入社員!エラそうにイスに座ったまま手伝いもしないで(怒)」と思っていただろう

そして入社式が4日後に迫った日、ドクターは苦渋の選択をした
とりあえずは実家に帰ろう・・そして医者に行こう・・
起き上がれなくなってから既に2ヶ月が経過していた・・

下宿を去る時、おじさんとおばさんが見送ってくれた
俺は自分の車に布団などの最後の荷物を積むのに、あまりの痛さに涙目になっていた
おじさんとおばさんも手を振りながら涙を流していた
ほんの少し申し訳ない気がした・・






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