201568(月)

山アラシのジレンマ

 これは、大学4年の就活中に何気なく新宿の書店で買った本のタイトルです。冒頭にこうあります。(L.ベラック『山アラシのジレンマ』ダイヤモンド社)

 ある冬の日、寒さにこごえた山アラシのカップルがお互いを暖め合っていた。
 ところが彼らは、自分たちの棘でお互いを刺してしまうことに気がついた。そこで彼らは、離れてみたが、今度は寒くなってしまった。何度もこんな試みを繰り返した後に、ようやく山アラシたちは、お互いをそれほど傷つけ合わないですみ、しかもある程度暖め合えるような距離を見つけ出した。(同書より)

 同書の副題は「人間的疎外をどう生きるか」とあります。現代社会の中で暮らす多くの人が、山アラシのジレンマについて思い当たるのではないでしょうか。
 著者のベラック博士は山アラシのジレンマを解決し、新しい距離のとり方を求めるには、①回り道から生じる欲求不満に耐え、②ものごとを多角的に評価し、判断する能力、特定の信念のシステムに固執せず多様な役割を使いこなす柔軟なパーソナリティ、しかも自分の同一性を保ち自己を成長させていく強靭な自我を身に付けることが求めらるとしています。
 私自身には博士のご指摘はかなりハードルが高いような気がします。みなさんはどう思いますか。






 コメント(0件)コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます 
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています

ユーザー登録すると?
  • ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
  • 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。






 ABOUT
哲塾

性別
年齢50代
エリア十勝
属性事業者
 GUIDE
学習塾 哲塾
住所帯広市西14条北5丁目3-5
TEL0155-35-8474
定休不定休
 カウンター
2015-05-19から
32,387hit
今日:45
昨日:34


戻る