2019年3月24日(日)
現代日本を取り巻く諸問題の解決方法を考えるための文献
現代の日本では、多くの人が身の回りで発生している諸問題に必死で取り組んでいます。でも、行政セクター、企業セクター、そして市民セクターもなかなか思うようにはいかない現状が多いようです。
本書は、第一級の経営学者が中心となって、「地域」をキーワードとして、優れた事例を検討し、諸問題を解決するための明確でしっかりとした方向性を打ち出しています。
私が同書を読んで思ったことは、「今はもう、国が地域の問題の解決主体である時代ではない!」ということです。
影山喜一 編 『地域マネジメントと起業家精神』雄松堂出版2008年
ナショナリズムどころかグローバリズムあるいはインターナショナリズムを抑え、地域中心主義に依拠する起業家精神をどのようにしたら日本で育てられるだろうか。その問いかけに対する答えをしっかり成し得ない限りは、ビックバンの克服とそれに続くマネジメントに踏み出せない。現在、日本にとって何よりも必要なものは、国はもちろん世界を相手にしてもひるまない郷土愛である。国内のみならず国際規模で繰り広げられる地域間競争を勇躍勝ち抜こうとすれば、流動的住民を手練手管で集める以前に、筋金入りの土着民を作らねばならない。(同書22ページ)
現代版「組織化された起業家精神」の基盤(同書23ページ)
〇 国や政界に位負けしない地域中心主義
〇 専門能力の蓄積
〇 チーム学習の展開
〇 広角度のアンテナの駆使
社会のビックバン(同書15ページ)
〇 国のイニシアチブの弱体化
〇 大合併による地域の内容と規模の変更
〇 既成の概念やフレームワークで理解困難な問題の頻発
日本社会の内憂と外患(同書18ページ)
〇 内憂
格差拡大→主の現場軽視→主の従へ依存→システム効率の停滞
〇 外患
外部の従の活躍→当該従の活性化→主従の力関係の変化→システムの機能低下
本書は、第一級の経営学者が中心となって、「地域」をキーワードとして、優れた事例を検討し、諸問題を解決するための明確でしっかりとした方向性を打ち出しています。
私が同書を読んで思ったことは、「今はもう、国が地域の問題の解決主体である時代ではない!」ということです。
影山喜一 編 『地域マネジメントと起業家精神』雄松堂出版2008年
ナショナリズムどころかグローバリズムあるいはインターナショナリズムを抑え、地域中心主義に依拠する起業家精神をどのようにしたら日本で育てられるだろうか。その問いかけに対する答えをしっかり成し得ない限りは、ビックバンの克服とそれに続くマネジメントに踏み出せない。現在、日本にとって何よりも必要なものは、国はもちろん世界を相手にしてもひるまない郷土愛である。国内のみならず国際規模で繰り広げられる地域間競争を勇躍勝ち抜こうとすれば、流動的住民を手練手管で集める以前に、筋金入りの土着民を作らねばならない。(同書22ページ)
現代版「組織化された起業家精神」の基盤(同書23ページ)
〇 国や政界に位負けしない地域中心主義
〇 専門能力の蓄積
〇 チーム学習の展開
〇 広角度のアンテナの駆使
社会のビックバン(同書15ページ)
〇 国のイニシアチブの弱体化
〇 大合併による地域の内容と規模の変更
〇 既成の概念やフレームワークで理解困難な問題の頻発
日本社会の内憂と外患(同書18ページ)
〇 内憂
格差拡大→主の現場軽視→主の従へ依存→システム効率の停滞
〇 外患
外部の従の活躍→当該従の活性化→主従の力関係の変化→システムの機能低下
コメント(0件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。