2024年3月20日(水)
名著
野村 駿『夢と生きる バンドマンの社会学』岩波書店 2023年
現代の日本社会において若者と人間関係を構築するための知見を求めている大人に、きわめて有効な内容を提供する作品。
「・・・・・標準的ライフコースという「望ましい」生き方は、それから外れようとする若者を決して手放すことなく、多くの葛藤と不安を与え続け、ある者はそれを払拭しようと夢追いに邁進することで逆に夢が追えなくなり、またある者はそれが耐えきれなくなって夢を諦めていることがわかる。標準的ライフコースは、その縮小や崩壊が指摘されて久しいが、今なお「標準性」と「規範性」を併せ持っており、だからこそ、それから外れて自らの人生を自らの手で形作ろうとする若者たちの〈生〉を大きく制限しているのである。ここに、標準的ライフコースの抑圧的側面が指摘できる。」(同書248ページ)
この本を読んで中野重治『村の家』「よくわかりますが、やはり書いて行きたいと思います。」の一節を思い出しました。
現代の日本社会において若者と人間関係を構築するための知見を求めている大人に、きわめて有効な内容を提供する作品。
「・・・・・標準的ライフコースという「望ましい」生き方は、それから外れようとする若者を決して手放すことなく、多くの葛藤と不安を与え続け、ある者はそれを払拭しようと夢追いに邁進することで逆に夢が追えなくなり、またある者はそれが耐えきれなくなって夢を諦めていることがわかる。標準的ライフコースは、その縮小や崩壊が指摘されて久しいが、今なお「標準性」と「規範性」を併せ持っており、だからこそ、それから外れて自らの人生を自らの手で形作ろうとする若者たちの〈生〉を大きく制限しているのである。ここに、標準的ライフコースの抑圧的側面が指摘できる。」(同書248ページ)
この本を読んで中野重治『村の家』「よくわかりますが、やはり書いて行きたいと思います。」の一節を思い出しました。
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