2015524(日)

美しい日本語

 吉野弘さんはこの作品のみ著作権フリーにしています。吉野弘『二人が睦まじくいるためには』童話屋2003年
      
     
          祝婚歌    (風が吹くと)    吉野弘
     二人が睦まじくいるためには
     愚かでいるほうがいい
     立派すぎないほうがいい
     立派すぎることは
     長持ちしないことだと気付いているほうがいい
     完璧をめざさないほうがいい
     完璧なんて不自然なことだと
     うそぶいているほうがいい
     二人のうちどちらかが
     ふざけているほうがいい
     ずっこけているほうがいい
     互いに非難することがあっても
     非難できる資格が自分にあったかどうか
     あとで
     疑わしくなるほうがいい
     正しいことを言うときは
     少しひかえめにするほうがいい
     正しいことを言うときは
     相手を傷つけやすいものだと
     気付いているほうがいい
     立派でありたいとか
     正しくありたいとかいう
     無理な緊張には
     色目を使わず
     ゆったり ゆたかに
     光を浴びているほうがいい
     健康で 風に吹かれながら
     生きていることのなつかしさに
     ふと 胸が熱くなる
     そんな日があってもいい
     そして
     なぜ胸が熱くなるのか
     黙っていても
     二人にはわかるのであってほしい



2015522(金)

力餅

 日頃は無視されっぱなしの書籍棚にある、藤村全集第十巻(筑摩書房)のページをなにげなくめくってみました。この1月のとても寒い日の夕方に急逝した父が買った本で、昭和42年8月10日発行とあります。「力餅」という作品のはしがきに下記のような文章がありました。

 「わたしたち一生の旅の間には、いくつかの峠も待っています。あまりお腹がすいていては、険しい路のよぢのぼれるものでもありません。いささかの力餅が、さういふ時のわたしたちを力づけて呉れます。まあ、この小さな本は、わたしが皆さんのために用意した力餅で、ほんのこころざしばかりの贈り物なのです。」

昭和15年秋に、藤村が69歳の時に書いた文章とのことです。

みなさんは、人生の峠でどんな力餅で険しい路をよぢのぼりましたか?



2015521(木)

よい本でした

仁藤夢乃さんの『難民高校生』英治出版2013年を読みました。
同書は、1章 私が「ダメな子」になったわけ 2章 希望を失う若者たち 3章私を変えた外の世界 4章 被災地で出会った中高生のリアル 5章 町の小さな高校と和菓子屋さんの挑戦 6章 若者が夢や希望をもてる社会をつくるには、と章立てされています。同書はすぐれた現代の若者論であり教育論です。新しい若者が確実に育ってきていると僕は確信し、希望をいだくことができました。



2015520(水)

今朝気づいたことです

メディアて、つながりをつくるためのtoolであるという当たり前のことがやっとわかりました。大学院のゼミで検討したロバート・D・パットナム『孤独なボウリング』柏書房を想い出しました。



2015519(火)

哲塾のページを開設します

はじめまして。
哲塾の代表の髙橋 哲です。
このたびこちらにブログを開設しました。

平成元年に開塾し、おかげさまで28年目になりました。
当塾では入塾生を募集しています。
講師は一人ひとりの塾生諸君が勉強の内容を理解しやすいように、わかりやすくていねいに密でホット?に学習指導をしています。



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哲塾

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