大船渡からバスに乗り・・１時間あまりで
日が暮れた釜石の街に入ります。
いくぶん街の灯りが少なく感じます。
でも・・メインストリートには
イルミネーションが灯されています。

街の中心部に宿を取り・・
営業している居酒屋で
釜石の海の幸をいただきます。

翌朝、ホテルの窓から
昨夜は暗くて分からなかった
釜石の街の様子が見渡せます。
製鉄所の煙突からのぼるけむりが印象的です。

釜石で訪れたかった場所があります。
３・１１当時、何度もテレビで流れていた
街のすぐそばの高台からの映像
（湾の向うから津波が現れ、あっという間に
濁流が目の前の街を呑み込む一部始終の映像）
は脳裏から離れません。
その場所を目指します。
ホテルのある中心部から少し海側に歩くと
津波の爪痕が・・
山のふもとに見える市役所まで
びっしりと建物が建っていたはずです。

街のすぐ近くの高台に登ります。
今は穏やかな釜石湾・・
そして、ほとんどが更地になった眼下の街並
津波は湾の向うからやって来て・・
すざまじい轟音と土ぼこりを上げながら・・
目の前のいくつものビルを呑み込んでいきました。
津波は街の中心めがけて押し寄せました。

お寺の境内は仮設商店街に・・
釜石市役所と書かれた、ピザ配達用のスクーター
・・ピザ屋さんが寄付したのでしょうか？
そして・・
川沿いには、真新しい「津波襲来の地碑」

釜石といえば・・
製鉄のまち
新しくなったＪＲ釜石駅
震災の一部始終をみていたであろう製鉄所
から上がる煙が復興への力を感じます。

～その６（最終回）へつづく～

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