この花、「花標津」って言いまして、根室支庁の中標津町にあった根釧農試で開発されたでんぷん原料用のジャガイモだったと思います。
とても綺麗な花です。
当時は根育29号という開発番号で呼ばれていました。同時期に島系575という品種が開発され、霞が関の農水省に勤める知人が背広のポケットに入れて、一個だけ持ってきてくれました。Ｍサイズの小さな芋を数人で食べました。ジャガイモの常識を変えるその味覚に驚いたものです。
十勝で食べたのは私が最初だと自負しています。私が師と仰ぐ開発者の梅村先生は「美味しく食べてこそジャガイモの価値がある」と語っていました。
そのいもの正式名称は「インカのめざめ」十数年前の話です。